独コンチネンタル、AIチップの中国企業と合弁

自動車部品大手の独コンチネンタルは9月29日、人工知能(AI)チップを手がける中国スタートアップ企業、地平線機器人(ホライズン・ロボティクス)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。車載AIの開発と商業化の加速が狙いだ。

新会社を上海市嘉定区に設立する。雇用規模は200人程度となる見通し。コンチネンタルは過半数を出資する。

AIチップは機械学習や深層学習を行う機能を持つ半導体。地平線機器人は自動運転用AIチップの有力企業で、米競合エヌビディアをライバル視している。コンチネンタルとは数年前から協業関係にある。

新会社では地平線機器人のプロセッサーとアルゴリズムを、コンチネンタルの運転者アシストシステム・自動運転用スマートカメラ・制御機器と統合し、中国のほか世界市場で販売する計画だ。すでに中国の自動車メーカー数社が量産に向け新会社と協業する考えという。

自動運転分野では開発のスピードが極めて重要なことから、コンチネンタルは地平線機器人との協業を深化させることにした。

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