三洋化成、独BASFとPDU開発で提携

三洋化成工業は9月27日、独化学大手BASFとポリウレタン・ディスパージョン(PUD)開発での提携に関する覚書に調印したと発表した。製品を共同開発することで市場投入までの時間を短縮するとともに、両社のグローバル拠点を通して世界販売を加速する。バリューチェーン全体でカーボンフットプリントの低減を目指す。

PUDは水系のウレタン樹脂で、塗料やコーティング剤、接着剤に用いられる。有機溶剤を含まず環境負荷が小さいことから、需要が拡大している。

三洋化成の原田正大常務執行役員事業企画本部長は、「BASFのようなグローバル企業の市場アクセスや製造拠点を活用できることは、三洋化成のPUD事業にとって重要な節目となる」と述べ、販売拡大に意欲を示した。

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