欧州経済ウオッチャー

ユーロ圏失業率、1月も9.6%

EU統計局ユーロスタットが2日発表したユーロ圏の1月の失業率は9.6%で、前月から横ばいだった。改善には至らなかったものの、前月に続き09年5月以来の低水準を維持している。(表参照) EU28カ国ベースの失業率は、前月を […]

ABBの高圧電力ケーブル事業売却、欧州委が承認

欧州委員会は2月27日、スイスの重電大手ABBが高圧電力ケーブル事業をデンマークのNKTケーブルに売却する計画を承認したと発表した。NKTケーブルは事業を拡充するが、欧州の高圧電力ケーブル市場では強力なライバル会社が存在

ジョージア人旅行者にビザ免除、EU加盟国が承認

EU加盟国は2月27日にブリュッセルで開いた内相理事会で、ジョージア(旧グルジア)の市民がEUの大部分の国を旅行する際のビザ(査証)取得を免除することを承認した。これによってジョージア人の旅行者は、短期滞在であればビザな

ユーロ圏景況感、2月は小幅改善

欧州委員会が2月27日発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は108となり、前月の107.9から0.1ポイント上昇した。景況感の改善は6カ月連続。消費者、小売業で悪化したが、その他が上昇し、小幅ながら

LSEと独取引所の合併がとん挫へ、欧州委の要求拒否で

ロンドン証券取引所(LSE)は2月26日、ドイツ取引所と合併する計画について、欧州委員会が提示した承認条件を受け入れない意向を表明した。欧州委が両社に譲歩して条件を緩和することは考えにくいことから、合併のとん挫が濃厚とな

サノフィとロンザ、バイオ医薬品で提携

欧州製薬大手の仏サノフィとスイス同業のロンザは2月27日、バイオ医薬品で提携すると発表した。折半出資の合弁会社を設立し、モノクローナル抗体に活用する哺乳類細胞を培養する大型施設を建設、運営する。 同施設はスイスのフィスプ

パナソニック、欧州市場にCO2冷媒冷凍機を投入

パナソニックは1日、小型店舗やプレハブ冷凍・冷蔵庫に対応した二酸化炭素(CO2)冷媒を採用した冷凍機を欧州市場に投入すると発表した。環境に優しい小型CO2冷凍機の需要拡大を見込んだもので、5月から販売を開始する。 呼称出

日産、欧州で自動運転車の公道走行試験を開始

日産自動車は2月27日、英ロンドンで自動運転車の公道走行試験を開始した。同社は東京、米カリフォルニア州のシリコンバレーで同試験を実施しているが、欧州では初となる。 走行試験に使われるのは、電気自動車「リーフ」を改造した車

エレクトロラックス、米コーヒーメーカー企業を買収

欧州家電最大手のエレクトロラックス(スウェーデン)は2日、コーヒーメーカーなどの製造販売を手がける米グラインドマスター・セシルウェアを買収すると発表した。買収額は1億800万ドルに上る。 グラインドマスター・セシルウェア

ネスレ、コカ・コーラとの飲料合弁を解消

欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)は3日、米コカ・コーラと展開してきた紅茶飲料の合弁事業を来年1月1日付で解消すると発表した。合弁会社ビバレッジ・パートナーズ・ワールドワイド(BPW)を通じて「ネスティ」など缶・ボトル

三井物産、欧州の硫黄・硫酸販社を買収

三井物産は2月28日、工業用無機薬品・水処理剤の製造・販売を手がけるカナダのケムトレード・ロジスティックスから欧州の硫黄・硫酸販売会社ケムトレード・アグロビスを買収することで合意したと発表した。三井物産は極東、アジア、中

自動車部品ゲスタンプ、ルーマニア同業買収

スペインの自動車部品大手ゲスタンプは1日、トルコ子会社を通じてルーマニアの部品メーカーを買収したと発表した。ルーマニアでは同社の重要な顧客である米フォードと仏ルノー傘下のダチアの2社が自動車産業をけん引しており、買収によ

スイスのRUAG、ハンガリーに航空機部品工場

スイスの軍需・航空宇宙大手RUAGは1日、ハンガリー北東部のエゲルに航空機部品の新工場を設置すると発表した。近・中距離旅客機のエアバス「320」とボンバルディア「CRJ」向けに側板、シートレール、非常口のドア枠などを生産

米ゴープロ、ルーマニアにR&D開設

ウェアラブルカメラ大手の米ゴープロは2月27日、ルーマニアの首都ブカレストに研究開発(R&D)センターを開設すると発表した。新施設では主にソフトウエアやオンライン通販用のプラットフォームを開発する。投資額は明らかにしてい

ズベルバンク、16年は143%増益

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクが2日発表した2016年12月通期決算の純利益は前年比143%増の5,419億ルーブル(約88億ユーロ)となり、過去最高を記録した。純金利収入の増加と貸倒引当金の減少、経費削減が大幅増益

ティッセンクルップ、ブラジル粗鋼工場を売却

独鉄鋼大手ティッセンクルップは22日、ブラジルの粗鋼工場CSAをアルゼンチン同業テルニウムに売却することで合意したと発表した。同工場はすでに手放した米国の圧延工場とともに経営の巨大な圧迫要因となっていた。CSAの売却によ

双日、独化学商社を買収

双日は20日、独化学品商社ソルバディス・ホールディングの発行済み株式を独投資ファンド、オーランド・マネージメントなどから取得し、完全子会社化すると発表した。欧州に化学品の新たな販売拠点を獲得し、化学品事業を強化する狙い。

独流通大手メトロ、ミャンマーに進出

独流通大手のメトロは24日、ミャンマーに進出すると発表した。ミャンマーで不動産事業などを手がけるシンガポールのヨマ・ストラテジック・ホールディングスと合弁会社メトロ・ホールセール・ミャンマーを設立し、事業者向けの食品販売

VWの収益改善、通期は51億ユーロの黒字に

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)が24日発表した2016年12月通期決算の最終損益は51億4,400万ユーロの黒字となり、前期の赤字から改善した。販売が過去最高を更新したほか、ディーゼル車の排ガス不正に関連

英HSBC、16年の純利益82%減

英金融大手HSBCホールディングスが21日発表した2016年12月通期決算の純利益は24億8,000万ドルとなり、前期から82%減少した。スイスのプライベートバンキング部門の減損処理などで多額の損失が出たほか、合理化費用

BASF、16年は営業減益に

化学大手の独BASFが24日発表した2016年12月通期決算の営業利益(EBIT、特別要因を除く)は63億900万ユーロとなり、前期から6.4%減少した。石油・天然ガス価格の下落と、天然ガス販売・貯蔵事業の売却が響いた格

バイエル、通期の純利益10%増

製薬・化学大手の独バイエルが22日発表した2016年12月通期決算の純利益は45億3,100万ユーロとなり、前期から10.2%増加した。処方薬部門と素材子会社コベストロが好調で、増益を確保した。売上高は1.5%増の467

RWE、過去最大の赤字に

独エネルギー大手のRWEは22日発表した2016年12月通期決算で57億ユーロの純損失を計上し、2期連続の赤字となった。赤字は13年12月期の28億ユーロを上回り、過去最高を更新した。発電部門が電力卸価格の見通し悪化に伴

独ダイムラー、初のロシア工場開設

独自動車大手のダイムラーは21日、2億5,000万ユーロを投じてロシアに乗用車工場を開設すると発表した。同社によるロシアでの乗用車生産は初めて。2019年の稼働を目指す。 新工場はモスクワの北方40キロに位置するエシポヴ

アマゾン、ポーランド5番目の物流拠点建設

ネット通販最大手の米アマゾンは20日、ポーランド5番目となる物流拠点を南部ソスノヴィエツに開設することを明らかにした。今年10~12月期の稼働開始を予定している。 アマゾンはポーランドで現在、西部ヴロツワフに2カ所、ポズ

米P&G、チェコ工場を増強

米消費財大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、チェコ西部ラコヴニーク工場の生産能力を増強する計画だ。同社がこのほど環境当局に提出した計画書によると、総面積27万平方メートルの新生産棟を設置し、洗濯洗

ギリシャが構造改革受け入れ、追加融資実施へ前進

ギリシャ政府は20日に開かれたユーロ圏19カ国の財務相会合で、EUによる追加融資を取り付けるため、財政再建に向けた追加の構造改革を実施することを受け入れた。これを受けてEU、国際通貨基金(IMF)など債権団は近日中にギリ

租税回避防止の新ルールで合意、20年に導入へ

EU加盟国は21日開いた経済・財務相理事会(ECOFIN)で、多国籍企業の課税逃れを防止するための新たなルールを定めた「租税回避防止指令(ATAD)2」の内容で合意した。税法上の取り扱いの差異(ハイブリッド・ミスマッチ)

店頭デリバティブ取引の変動証拠金規制、3月1日に導入

欧州証券市場監督機構(ESMA)、欧州銀行監督機構(EBA)、欧州保険年金監督機構(EIOPA)は23日、3月1日付で導入される店頭デリバティブ取引に係る変動証拠金規制について、市場参加者が新ルールへの対応に向けて努力し

LSEと独取引所、欧州委に追加の事業売却提案か

合併を決めたドイツ取引所とロンドン証券取引所(LSE)グループが、EUから同計画の承認を取りつけるため、追加の事業売却を提案するもようだ。21日付の英フィナンシャル・タイムズが報じた。 ドイツ取引所とLSEは2016年3

オーストリアに制裁、虚偽の財政報告で

欧州委員会は22日、オーストリアが虚偽の財政報告を行ったとして、2,980万ユーロの制裁金支払いを求めることを明らかにした。加盟国の承認を経て、正式決定する。同様のケースでの制裁は2件目となる。 欧州委が問題視したのは、

豚肉禁輸めぐるロシアとの紛争、EUの勝訴確定

ロシアが伝染病の発生を理由にEU産豚肉の輸入を禁止しているのは不当としてEUが提訴している問題で、世界貿易機関(WTO)の上訴委員会は23日、EU側の主張を認めた紛争処理小委員会(パネル)の決定を支持する裁定を下した。こ

1月のユーロ圏インフレ率、確定値も1.8%

EU統計局ユーロスタットが22日発表した1月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比1.8%だった。エネルギー価格の上昇に支えられ、前月の1.1%から大きく拡大。13年2月以来の高

ユーロ圏建設業生産高、12月は3.2%増

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表したユーロ圏の2016年12月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比3.2%増となり、上げ幅は前月の0.6%から拡大した。(表参照) 分野別では建築が2.5%増、土木が6

伊ウニクレディトの増資成功、モンテパスキ救済は難航

不良債権問題などで経営が悪化している伊最大手銀行のウニクレディトは23日、財務改善のため実施した130億ユーロの株主割当増資が成功したと発表した。これによって経営健全化に向けて大きく前進したことになる。一方、状況がより深

仏PSA、オペル買収実現に意欲

米ゼネラルモーターズ(GM)の欧州子会社オペルの買収に乗り出している仏自動車大手PSAグループのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は23日の記者会見で、同社がオペル統合によって「欧州の自動車のチャンピオン」となる

ユニリーバが戦略見直しに着手、企業価値を高めて買収防衛

英蘭系の食品・日用品大手ユニリーバは22日、株主価値を高めるため事業戦略の見直しに着手したと発表した。同社に対しては、米食品大手クラフト・ハインツが今月17日に1,430億ドルの買収案を提示したが、ユニリーバがこれを拒否

英RBS銀が支店売却を断念、代替案を発表

英政府は17日、大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)が国内支店の一部を売却する計画を断念したと発表した。同売却は公的支援の条件としてEUから求められている競争上の是正策の一部。政府は条件を満たすため、

独後発薬大手シュターダ、2社が買収提案

独後発医薬品大手のシュターダは12日、投資会社2社から買収提案を受けたと発表した。うち1社は英投資会社のシンベン。13日には、もう1社が米投資会社アドベントであることを明らかにした。 シンベンはシュターダを1株当たり56

ドイツ銀行に中国企業が出資、3位株主に

中国の複合企業・海航集団(HNAグループ)は17日、ドイツ銀行の株式3.04%を取得したと発表した。ドイツ銀の株価は法務問題絡みの巨額引当金が響いて低迷していることから、今後の回復を見込んで資本参加した。出資比率を最大1

アリアンツ、4期連続の営業増益に

欧州保険最大手の独アリアンツ(ミュンヘン)が17日発表した2016年12月通期決算の営業利益は108億3,300万ユーロとなり、前期から0.9%増加した。営業増益は4期連続。生保・医療保険部門が好調だった。売上高は2.2

クレディスイス、16年も赤字

スイス大手銀行のクレディ・スイスが14日発表した2016年12月通期決算の最終損益は24億3,800万スイスフラン(約22億ユーロ)の赤字だった。米国での住宅ローン担保証券(MBS)の販売をめぐる不正問題で支払う52億8

ネスレ、通期は6%減益

欧州食品・飲料大手のネスレ(スイス)が16日発表した2016年12月通期決算の純利益は85億3,100万スイスフラン(約80億ユーロ)となり、前期から6%減少した。中国での販売が不振で、売上高が0.8%増と小幅の伸びにと

シュコダ、国営電力会社とEVで協力

チェコ自動車大手のシュコダと国営電力会社CEZが、電気自動車(EV)の普及に向けて協力する。CEZのベネシュ最高経営責任者(CEO)が16日、現地経済紙ホスポダールスケ・ノヴィニに明らかにした。シュコダがEVを製造し、C

独ロシュリング、スロバキアに車部品の生産拠点

独樹脂部品メーカーのロシュリングはこのほど、スロバキアに自動車部品の製造・物流拠点を建設する計画を発表した。射出成型加工とプレス加工、組立溶接、超音波溶接作業の設備を導入し、燃費向上に効果のあるエアベント・コントロールな

JAL、ロシアS7航空との共同運航を拡大

日本航空(JAL)は15日、ロシアの国内線最大手S7航空との共同運航(コードシェア)を16日から拡大すると発表した。利用客の利便性を高める狙い。モスクワとシベリア最大の都市ノボシビルスクやロシア最大の油田地帯があるチュメ

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