欧州経済ウオッチャー

EU・カナダが包括貿易協定に調印、来年初めに暫定発効へ

EUとカナダは30日、ブリュッセルで包括的経済貿易協定(CETA)に調印した。当初は27日に首脳会議を開いて調印する予定だったが、ベルギー政府が協定に反対する地方政府を説得できずに延期を余儀なくされ、3日遅れの調印となっ […]

シュコダ自、プラハにデジタル技術開発拠点を開設

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は24日、プラハにデジタル技術の開発拠点を開設したと発表した。デジタル化とコネクティビティーを柱とする成長戦略「シュコダ2025」に沿うもので、新しいモバイル

ガスプロムが欧州委に改善策提示、競争法違反の制裁回避へ

ロシアの国営ガス会社ガスプロムがEU競争法に違反している疑いが強まったとして、欧州委員会が同社に異議告知書を送付した問題で、ガスプロムが26日、巨額の制裁金を回避するため、欧州委に和解に向けた改善策を提示したもようだ。数

カザフスタン、国際自動車工業連合会に加盟

カザフスタンの自動車団体であるカズアフトプロムはこのほど、国際自動車工業連合会(OICA)に加盟した。同国はOICAの36番目の加盟国となる。 カザフスタンでは現在、韓国の現代自動車、起亜自動車、露ラーダ、チェコのシュコ

中国企業のシンジェンタ買収、欧州委が本格調査

欧州委員会は28日、中国化学大手の中国化工集団(ケムチャイナ)がスイスの農薬・種子大手シンジェンタを買収する計画について、EU競争法に基づく本格調査を開始したと発表した。両社の取引を認めた場合、欧州の農薬市場で寡占化が加

欧州委、チェコ通信2社のネットワーク共有に疑義

欧州委員会は25日、チェコ携帯電話サービス大手のO2チェコとTモバイル・チェコのネットワーク共有協定について、競争上の問題があるとして調査を開始したことを明らかにした。EU競争法のルールに照らして妥当性を検証し、違法と判

ギリシャへの28億ユーロ追加融資、ESMが承認

ユーロ圏の金融安全網である欧州安定メカニズム(ESM)は25日、ギリシャに28億ユーロの追加融資を実施することを承認した。同融資は総額860億ユーロに上る第3次金融支援の一部。同支援に基づく融資の実行額は317億ユーロに

7~9月の英成長率、前期比0.5%

英政府統計局が27日発表した2016年7~9月期の国内総生産(GDP、速報値)は前期比0.5%増となり、15四半期連続でプラス成長となった。伸び率は前期の0.7%から鈍化したものの、市場予想の0.3%を上回った。前年同期

10月のユーロ圏景況感、10カ月ぶり高水準

欧州委員会が28日発表したユーロ圏の10月の景況感指数(ESI、標準値100)は106.3となり、前月の104.9から1.4ポイント上昇した。景況感の改善は2カ月連続。昨年12月以来10カ月ぶりの高水準となった。 ESI

シェンゲン5カ国の国境審査、欧州委が3カ月延長を提案

欧州委員会は25日、難民危機に対応するためシェンゲン協定参加国の一部が一時的に復活させている国境審査について、来年2月中旬まで3カ月の延長を認めるようEU加盟国に提案した。EUは年末までに事態を収束させ、移動の自由を定め

米半導体大手クアルコム、蘭NXP買収で合意

半導体大手の米クアルコムは27日、オランダ同業NXPセミコンダクターズを約470億ドルで買収することで合意したと発表した。主力の携帯通信端末向け半導体事業がスマートフォンの販売鈍化で先細りが避けられない中、車載半導体で世

伊大手銀モンテ・パスキ、経営再建策を発表

巨額の不良債権を抱えて経営難に陥っている伊大手銀行のバンカ・モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(BMPS)は25日、向こう3年間の経営再建計画を発表した。人員削減と支店の閉鎖を柱とする内容。経営改善の具体策を示すことで投

中国企業のアイクストロン買収、独当局が承認取り消し

中国の投資会社による買収で合意している独半導体製造装置メーカーのアイクストロンは24日、ドイツ経済省が買収承認を取り消し、再審査を行うことを明らかにした。独当局が買収の承認を撤回するのは異例で、国外からの投資にブレーキを

GE、独3Dプリンター企業を買収

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は27日、3Dプリンター製造を手がける独コンセプト・レーザーを買収することで合意したと発表した。GEは3Dプリンターの独SLMソリューションズを株式公開買い付け(TOB)で買収する計画だ

アステラス製薬が独社買収、がん事業強化へ

アステラス製薬は28日、ドイツのバイオ医薬品開発企業ガニメド・ファーマシューティカルズを買収することで合意したと発表した。中核事業のがん治療薬分野で開発パイプラインを拡充する。数週間以内の買収手続き完了を見込む。 アステ

VWの収益改善、7~9月は22億ユーロの黒字

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が27日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算で22億7,700万ユーロの純利益を計上し、前年同期の赤字(17億3,100万ユーロ)から黒字に転換した。比較対象の15年7~

ドイツ銀、7~9月期に黒字転換

独最大手銀行のドイツ銀行が27日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の最終損益は2億7,800万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(60億2,400万ユーロ)から改善した。15年7~9月期のような多額の巨額評価

バイエルが18%増益、処方薬事業が好調

独製薬・化学大手のバイエルが26日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は11億8,700万ユーロで、前年同期から18.8%増加した。主力の処方薬部門と、法的に分離した樹脂子会社コベストロが好調で、収益を

BASF、7~9月の純利益27%減

化学大手の独BASFが27日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算は、純利益が8億8,800万ユーロとなり、前年同期から27%減少した。高機能製品、機能性化学品、農業化学部門は好調だったが、基礎化学品、エネルギー

欧州中銀が量的緩和延長へ、12月の理事会で判断

欧州中央銀行(ECB)は20日にフランクフルトで開いた定例政策理事会で、現行金融政策の維持を決めた。一方、ドラギ総裁は量的金融緩和について、12月の理事会で延長の是非を判断する方針を示し、期限となっている2017年3月以

3月までに離脱通告、英がEUに正式表明

英国のメイ首相は20、21日に開かれたEU首脳会議で、来年3月末までに離脱を正式に通告する意向を表明した。また、離脱後も単一市場にとどまるなど、EUとの緊密な関係を保つため、離脱交渉で妥協する用意があることも明らかにした

対カナダ貿易協定の調印延期濃厚に、首脳会議で承認できず

EU首脳会議は21日、カナダとの包括的経済貿易協定(CETA)の調印に向け、全会一致の承認を目指して協議したが、地方政府の強い反対でベルギーの国内調整が不調に終わり、承認に至らなかった。EUとカナダは今月27日の調印を目

スコットランド自治政府、独立問う住民投票の関連法案公表

スコットランド自治政府のスタージョン首相は20日、英国からの独立を問う住民投票の再実施に関する法案を公表した。EUとの離脱交渉で、スコットランド経済に打撃を与える“ハード・ブレグジット(強硬離脱)”も辞さない構えで臨む方

巨額制裁めぐる訴訟、欧州裁法務官がインテルに軍配

欧州司法裁判所の法務官は20日、米半導体大手インテルがEU競争法に違反したとして欧州委員会が巨額の制裁金を科した問題で、同措置は不当として決定の無効化を求めたインテルの主張を支持する見解を示した。インテルがパソコンメーカ

9月のユーロ圏インフレ率、確定値も0.4%

EU統計局ユーロスタットが17日発表した9月の消費者物価統計によると、ユーロ圏のインフレ率(確定値)は速報値と同じ前年同月比0.4%で、14年10月以来約2年ぶりの高水準となった。前月は0.2%だった。(表参照) 価格変

ユーロ圏貿易黒字、8月は184億ユーロに拡大

EU統計局ユーロスタットがこのほど発表した8月の貿易収支(速報値、季節調整前)統計によると、ユーロ圏の収支は184億ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同月の112億ユーロから拡大した。輸出が前年同月比8%増の1,603億ユ

ユーロ圏建設業生産高、8月は0.9%増

EU統計局ユーロスタットが19日発表したユーロ圏の8月の建設業生産高(季節調整済み、速報値)は前年同月比0.9%増となり、3カ月連続で伸びた。ただ、上げ幅は前月の4.1%から大きく縮小した。(表参照) 分野別では建築が0

SGLカーボン、黒鉛電極事業を昭和電工に売却

炭素製品大手の独SGLカーボンは20日、黒鉛電極部門のSGL GEホールディングを昭和電工に売却すると発表した。黒鉛価格の大幅な下落を受けて同事業は業績に足かせになっていることから、売却や合弁化、新規株式公開(IPO)を

ノルウェー政府系ファンド、株式投資拡大か

ノルウェーの政府系ファンド「政府年金基金グローバル」の運用資産の構成を見直すため政府が設置した委員会は18日、株式投資の拡大を求める答申書を提出した。超低金利で債券の運用利回りが低迷していることを受けたもので、保有資産に

HSBC、モナコのPB部門も閉鎖

英最大手銀行のHSBCホールディングスは19日、モナコのプライベート・バンキング(PB)部門を閉鎖すると発表した。顧客や事業の大半をモナコの同業GFMインドスエズ・ウェルス・マネジメントに移管し、その他の事業は清算する。

ダイムラー、7~9月純利益は9%増

独自動車大手のダイムラーが21日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は25億9,500万ユーロとなり、前年同期比から9%増加した。トラック部門は不振だったが、主力の乗用車部門が好調で増益を確保した。 売

独ソフト大手SAP、7~9月は19%減益

ソフトウエア大手の独SAPが21日発表した2016年7~9月期(第3四半期)決算の純利益は7億2,500万ユーロで、前年同期から19%減少した。株価連動型の報酬、開発・マーケティング・販売費用の増加が収益を圧迫した。しか

トヨタ、ポーランドでHV重要部品生産

トヨタ自動車は20日、ガソリンエンジンとハイブリッド車(HV)用のトランスアクスルをポーランドで生産すると発表した。投資額は1億5,000万ユーロ。現地子会社のトヨタ・モーター・インダストリーズ・ポーランド(TMIP)が

安川電機がスロベニアに新会社、産業ロボットの需要増に対応

安川電機は20日、スロベニア南部のリブニツァに現地法人を設立すると発表した。制御装置を含めた産業用ロボットを開発・製造して欧州の顧客に販売するとともに、新たな供給網を構築して中東とアフリカ地域の需要も取り込む。現地メディ

米GE、チェコに航空機エンジン工場設立

米ゼネラル・エレクトリック(GE)はチェコに航空機エンジンの開発・製造拠点を設立することを決め、20日に同国政府と契約を結んだ。新工場は2022年から稼働し、エンジンを年400基以上生産する。建設予定地は2017年半ばま

スロベニア国営自動車部品、伊投資会社に売却

スロベニア政府は14日、国営自動車部品メーカーのツィモスを伊投資会社パラディオ・ホールディング・グループ傘下のTCHコジェメに1億1,000万ユーロで売却した。来年1~3月期の手続き完了を見込む。 ツィモスは数十年にわた

三菱日立パワーシステムズ、ウズベキで発電施設受注

三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は19日、三菱商事と共同でウズベキスタン電力公社のウズベクエネルゴからガスを燃料とする熱電併給施設の建設を受注したと発表した。首都タシケントの南西約360キロメートルに位置するナヴォイ

JCBがベラルーシ大手銀と提携、来春からカード利用可能に

クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は14日、海外業務子会社のジェーシービー・インターナショナル(JCBI)がベラルーシの政府系金融機関ベルインベスト銀行とJCBブランドのカードの取り扱いで合意したと発表した。

富士通が英で1800人削減へ、EU離脱とは関係なし

富士通は11日、英国で最大1,800人の削減を検討していることを明らかにした。IT(情報技術)部門の競争力強化に向けた再編計画の一環で、英国のEU離脱とは無関係と説明している。 人員削減は英国の従業員の18%に相当する規

伊ウニクレディト、ネット銀子会社の株式20%売却

イタリア最大手銀行のウニクレディトは13日、傘下の伊ネット銀行フィネスコ・バンクの株式20%を売却したと発表した。財務改善に向けた資本増強計画の一部となるもので、5億5,200万ユーロを調達した。 ウニクレディトは業績不

ボッシュ、ソフト開発のITKを買収

自動車部品大手の独ボッシュは13日、自動車関連などのシステム・ソフト開発を手がける独ITKエンジニアリングを完全買収することで合意したと発表した。自動運転やモノのインターネット(IoT)などで重要性を増すソフト開発の分野

ドイツ銀の米証券子会社、制裁金950万ドル支払い

米証券取引委員会(SEC)は12日、ドイツ銀行の米証券子会社ドイチェ・バンク・セキュリティーズが調査リポートをめぐる不正問題で、950万ドルの制裁金支払いを受け入れたと発表した。 SECによると、同社はリポートの公開前に

露・トルコ、「トルコ・ストリーム」計画再開で合意

ロシアのプーチン大統領は10日、訪問先のトルコで同国のエルドアン大統領と会談し、凍結状態にある天然ガスパイプライン「トルコ・ストリーム」敷設計画の再開で合意した。さらに懸案となっていた供給価格について合意したほか、ロシア

ダイムラー、ポーランドにエンジン工場建設

自動車大手の独ダイムラーは13日、ポーランドに5億ユーロを投じて乗用車用エンジン工場を建設すると発表した。同国での生産拠点開設は初めて。2019年の完工、20年の稼働を見込む。 南西部ヴロツワフ近郊のヤヴォルに建設される

露石油大手ロスネフチ、バシネフチの過半数株取得

ロシア政府は10日、保有する中堅石油会社バシネフチの株式50.755%を業界最大手ロスネフチに3,297億ルーブル(53億米ドル)で売却すると発表した。 政府は当初、同株式を民間企業のルクオイルに売却する方向で準備を進め

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