欧州経済ウオッチャー

ロシア中銀のデジタル通貨構想、年内にプロトタイプ発表

ロシア中央銀行が進めるルーブル建ての中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタルルーブル」構想が、早ければ年内にプロトタイプが発表されるもようだ。スコロボガトヴァ第1副総裁がこのほど、国会の金融市場委員会作業グループに提出

21年のユーロ圏成長率、4.3%に上方修正=欧州委

欧州委員会は12日に発表した春季経済予測で、ユーロ圏の2021年の域内総生産(GDP)実質伸び率を4.3%とし、前回(2月)の3.8%から0.5ポイント上方修正した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、ロックダウン(

漁業権巡る英仏の対立、金融サービス分野に波及か

漁業権をめぐる英国とフランスの対立が、金融サービス分野に波及する可能性が浮上している。英国のEU離脱を機に、英仏海峡に浮かぶ英王室属領ジャージー島が領海内での操業に規制をかけたことが発端で、フランス側は自国の漁業者に周辺

EUのワクチン証明書制度、夏前に運用開始=欧州委副委員長

EU諸国で新型コロナウイルス感染拡大防止策として実施しているロックダウン(都市封鎖)など行動制限の緩和が進む中、ワクチン接種証明書を活用した旅行制限緩和への期待が高まっている。欧州委員会のシェフチョビッチ副委員長は11日

インドからの渡航、EUが制限強化を加盟国に要請

欧州委員会は12日、EU各国にインドからの渡航を制限する措置の強化を要請したと発表した。同国で猛威を振るう新型コロナウイルス変異株の感染が域内で拡大するのを防ぐためで、入国を認める対象者を厳しく限定するよう求めている。

欧州議会環境委が欧州気候法案を承認、6月に本会議で採択へ

欧州議会環境委員会は10日、EUの包括的な環境政策「欧州グリーンディール」の柱となる「欧州気候法(案)」を承認した。6月に欧州議会本会議で正式に採択される見通し。その後、閣僚理事会の承認を経て、2050年までにEU域内の

ドイツが炭素中立実現を前倒し、30年の排出削減目標は65%に

ドイツ政府は12日の閣議で、気候保護法(KSG)改正案を承認した。現行法を違憲とする連邦憲法裁判所の判断と、EUの温室効果ガス排出削減目標引き上げを踏まえたもので、カーボンニュートラル(気候中立)実現の時期を前倒しするほ

独のEV充電スタンド、カード決済サービスが義務化

ドイツ政府は12日、電気自動車(EV)用充電スタンド政令案を閣議決定した。カード決済サービスの提供を充電事業者に義務付けることが最大の柱。EUの欧州委員会と他の加盟国が3カ月以内に異議を唱えなければ、案は州政府の代表で構

独政府が量子技術開発を支援、25年までに20億ユーロ

ドイツ政府は11日、量子技術の研究開発の支援計画を発表した。新型コロナ危機を受けて昨年6月に打ち出した景気プログラムの一環で、2025年までに総額20億ユーロの支援を実施。量子コンピューター分野で先行する米国と中国を追撃

ユーロ圏鉱工業生産、3月は0.1%上昇

EU統計局ユーロスタットが12日に発表したユーロ圏の3月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比0.1%の上昇となり、2カ月ぶりに伸びを記録した。前月は1.2%の低下だった。(表参照) 分野別では中間財が0.6%

英のロックダウン緩和進む、パブなどの店内営業可能に

英政府は10日、新型コロナウイルス対策として1月からイングランド全域で実施しているロックダウン(都市封鎖)について、予定通り5月17日から第3段階の緩和を実施すると発表した。これによって飲食店の屋内営業などが再開される。

英の1~3月期GDPは1.5%減、3期ぶりのマイナス成長

英政府統計局が12日発表した同国の2021年1~3月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は前期比1.5%減だった。新型コロナウイルス感染拡大を受けてイングランド全域でロックダウン(都市封鎖)が再実施された影響で、3四半期

ボルボ・カー、年内の上場を予定

スウェーデン自動車大手のボルボ・カーは12日、年内の新規株式公開(IPO)を計画していることを明らかにした。上場を予定しているのはナスダック ストックホルム証券取引所。市況を見極めた上で最終決定する。 ボルボ・カーの親会

仏ソシエテ銀、トレーディング部門への依存低減

仏大手銀行ソシエテ・ジェネラルは10日、トレーディング部門への依存を低減し、投資銀行部門の収益拡大と収入の安定化を図る方針を打ち出した。コーポレートバンキング事業を強化し、資金調達や合併・買収(M&A)アドバイ

英がフォアグラ販売禁止へ、フカヒレも規制対象に

英政府は12日、高級食材フォアグラの国内での販売を禁止する方針を打ち出した。動物福祉(アニマルウェルフェア)強化の一環で、フカヒレの輸出入も禁止する。関連法案を提出し、数カ月以内に可決することを目指す。 フォアグラはガチ

横浜ゴムがポーランドのタイヤ販社買収、中東欧事業を強化

横浜ゴムは14日、欧州事業統括会社ヨコハマ・ヨーロッパを通じて、中東欧諸国でヨコハマタイヤの輸入・卸売りを行っているポーランドの販売代理店ITR CEEを完全買収したと発表した。同社を直営の販売網に組み入れることで、成長

ブルガリア、スパコンが7月稼働へ

仏ITコンサルティング大手のアトスは11日、ブルガリアの首都ソフィアにあるテクノロジーパークで、スーパーコンピューターの設置を完了したと発表した。試験運用を経て、7月にも稼働する見通しだ。 今回のスパコン設置は「欧州高性

ロシア製ワクチン、バーレーンと現地生産で合意

ロシア直接投資基金(RDIF)は12日、国産の新型コロナワクチン「スプートニク V」のライセンス製造でバーレーン政府と基本合意した。アルサーティ駐モスクワ・バーレーン大使によると、同国内にロシアと共同で特別医療センターも

オーストリア建材大手、ハンガリー拠点を拡張

オーストリア建材大手ライアーがハンガリー工場の拡張を計画している。同国のシーヤールト外務貿易相が11日明らかにした。投資額65億フォリント(1,820万ユーロ)のうち6億5,600万フォリントを政府の助成で賄う。今年8月

中国との投資協定、批准手続き停止=欧州委副委員長

欧州委員会のドムブロフスキス上級副委員長(通商担当)は4日、EUと中国が昨年末に基本合意した「包括的投資協定」について、発効に向けた批准手続きを停止したことを明らかにした。新疆ウイグル自治区での人権問題を巡ってEUと中国

EUが域外からの観光客も受け入れへ、ワクチン接種条件に

EUの欧州委員会は3日、域外の第三国から域内への渡航を制限する措置の緩和を提案した。新型コロナウイルス感染が深刻でない国からの渡航については、ワクチン接種を終えていることを条件に観光客も受け入れる。夏の観光シーズンが始ま

EU当局、中国製ワクチンの審査開始

EUの欧州医薬品庁(EMA)は4日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチンの「逐次審査」を開始したと発表した。EUによる欧米以外のメーカーが開発した新型コロナワクチンの承認

ワクチンの特許放棄、EUは後ろ向き

EUは7~8日開いた首脳会議で、新型コロナウイルスワクチンの特許権の一時的な放棄について協議し、ワクチンの普及を進める上で短期的な解決策にはならないとの結論に達した。米バイデン政権は特許放棄に前向きだが、EUはワクチンの

EUがコロナ治療薬の開発促進強化、年内の5種承認を目指す

欧州委員会は6日、EU加盟国が連携して新型コロナウイルス感染症の治療薬の開発を促進し、共同調達する戦略を発表した。ワクチンによる感染予防だけではコロナ禍を終息できないとして、レムデシビルに次ぐ新たな治療薬の開発を支援し、

デンマーク、J&J製ワクチンの接種を中止

デンマーク政府は3日、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製の新型コロナウイルスワクチンの接種を中止すると発表した。接種後に血栓が生じる事例が確認されていることから、国内での接種プログランから同ワクチンを

EUがファイザー連合とワクチン追加調達で合意、最大18億回分

欧州委員会は8日、米製薬大手ファイザーと独バイオ企業ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルス用ワクチンについて、EUが追加で最大18億回分の供給を受けることで合意したと発表した。すでに約6億5,000万回分を調達する

ワクチン接種者の行動制限、独が緩和

ドイツ政府は4日、新型コロナウイルスワクチン接種を完了した人と、感染から回復した人の行動制限を緩和することを閣議決定した。関連法案は連邦参議院(上院)が7日に可決し、9日から規制が緩和された。 規制緩和によってワクチン接

ユーロ圏の小売業売上高、3月は12%増

EU統計局ユーロスタットが6日に発表したユーロ圏の3月の小売業売上高(速報値・数量ベース)は前年同月比12%増となり、前月の1.5%減から改善した。増加は3カ月ぶり。新型コロナウイルス感染防止対策として実施されている外出

ユーロ圏生産者物価、3月は4.3%上昇

EU統計局ユーロスタットが5日に発表したユーロ圏の3月の生産者物価(建設業を除く)は前年同月比4.3%の上昇となり、3カ月連続で伸びを記録した。原油価格の上昇でエネルギー価格が急上昇しており、上げ幅は前月の1.5%を大き

英が海外旅行規制を緩和、12カ国・地域を対象に

英政府は7日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて1月から実施してきた海外旅行規制を17日から緩和すると発表した。感染が落ち着いているポルトガルなど12カ国・地域へのイングランドからの旅行を緩やかな条件付きで認める。日本は

英・印がFTA締結の目標で合意、30年までに貿易倍増へ

英国のジョンソン首相とインドのモディ首相は4日、オンラインで首脳会談を行い、自由貿易協定(FTA)の締結を目指すことで合意した。秋にも交渉が開始される見通し。両国は2030年までに二国間の貿易を倍増させることを目指す。

インフィニオン、昭和電工からウエハー調達

半導体大手の独インフィニオンは6日、昭和電工からパワー半導体向けSiCエピタキシャルウェハーを調達する契約を締結したと発表した。需要が急拡大するSiC半導体を中・長期的に安定供給できるようにするため、調達先を拡大する。契

AMS、傘下のオスラムの上場廃止

センサー大手のAMS(オーストリア)は3日、ドイツの照明子会社オスラムの上場を廃止すると発表した。他の株主が持つオスラム株式を買い取ってオスラムを統合し、新会社AMSオスラムを設立する。 AMSは2019年に株式公開買い

ポーランドのPKNオルレン、水素ステーションを設置へ

ポーランド石油最大手の国営PKNオルレンは4日、国内初の乗用車・バス用水素ステーションの運営委託先の選定手続きに入ったことを明らかにした。まず公共交通の排出ゼロに取り組む国内西部のポズナンと南部のカトヴィツェにステーショ

サムスン電子、ポーランドで5G通信の実証試験

韓国のサムスン電子は5日、ポーランドの首都ワルシャワで第5世代移動通信システム(5G)の実証試験を実施すると発表した。提携する同国の携帯電話サービス大手プレイの商用ネットワークを利用し、4~6月期中に試験を開始する。この

シュコダ自、1~3月は46%増益

チェコのシュコダ自動車が6日発表した2021年1~3月期決算の営業利益は前年同期比46.1%増の4億4,800万ユーロだった。前年同期にコロナ禍の影響で大きく落ち込んだ反動で急回復した。売上高は4.1%増の50億4,90

スイスIT大手アルソ、セルビア同業を買収

スイスのIT大手アルソはこのほど、セルビア同業PINコンピューターズを買収することで合意したと発表した。PINコンピューターズはモンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナにも進出しており、アルソは買収によってバルカン地域での

トルコ中銀、2会合連続で金利据え置き

トルコ中央銀行は6日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を19%に据え置いた。金利据え置きは2会合連続。物価の上昇に歯止めをかけ、持続的にインフレ率を引き下げるため、引き締め政策を維持した。 同国のイン

ニプロ、クロアチアの医薬用包装容器メーカーを買収

南東欧市場に重点を置く米投資会社ブルー・シー・キャピタルは3日、クロアチアの医薬用ガラス包装容器メーカー、ピラミーダの全株式をニプロのベルギー子会社であるニプロ・ファーマ・パッケージングに売却したと発表した。取引額は明ら

EUと英のFTAが正式発効、欧州議会の承認で

欧州議会は4月28日、EUと英国が昨年末に合意した自由貿易協定(FTA)を前日に開いた本会議で承認したと発表した。これを受けてEU加盟国が29日に同協定を承認し、批准手続きが完了。5月1日付で同協定が正式発効した。 「貿

ユーロ圏インフレ率、4月は1.6%に拡大

EU統計局ユーロスタットが4月30日に発表したユーロ圏の同月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.6%となり、前月の1.3%を0.3ポイント上回った。インフレ率がプラスとなるのは4カ月連続。コロナ禍の影響で低迷していた消

ユーロ圏の景況感が急回復、ワクチン接種加速で

欧州委員会が4月30日に発表したユーロ圏の同月の景況感指数(ESI、標準値100)は110.3となり、前月の100.9から9.4ポイント上昇した。景況感の改善は3カ月連続。欧州で新型コロナウイルスワクチンの接種が加速し、

ユーロ圏失業率、3月は8.1%に低下

EU統計局ユーロスタットが4月30日に発表したユーロ圏の3月の失業率は8.1%で、前月の8.2%から0.1ポイント低下した。2月は速報値で8.3%となっていたが、8.2%に下方修正された。(表参照) EU27カ国ベースの

英領北アイルランド首相が辞意、EU離脱めぐる批判受け

英領北アイルランド自治政府のフォスター首相は4月28日、6月末に辞任すると表明した。親英国派の地域政党・民主統一党(DUP)の党首も5月28日付で退く。英国のEU離脱への対応などをめぐり、党内でフォスター氏に対する批判が

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