ブルガリアの2010年の外国直接投資(FDI)が昨年を大きく下回りそうだ。経済省は今年上半期のFDI実績をベースに通年で20億ユーロと予測していたが、中央銀行が14日発表した直近のFDI速報によると、2010年1~10月累計で前年同期の25億6,000万ユーロから8億8,400万ユーロに大きく落ち込んだ。10月単月では前年同月比4,500万ユーロ減で、3カ月連続で前年同月を下回った。現地日刊紙『Dnevnik』が15日報じた。
\FDIが今年低調な主因は、例年FDIの約60~90%を占めている金融、商業、不動産が大幅に減少していることだ。半面、工業、エネルギー、サービス業種への投資は安定しており、前年水準の10億ユーロに達するとみられる。今年の経常収支の黒字額は前年を下回るものの、3億4,830万ユーロに上る見通しで、経済省はFDIの落ち込みによる影響をある程度補えるとしている。
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