欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)の最新資料によると、ポーランドの消費者が支払う電気料金はキロワット時(kWh)あたり14ユーロセント。EU加盟国27ヵ国の中では21位のレベルにあり、さほど高くはない。デンマークやドイツの消費者はこの2倍を払っている。しかし、所得水準や購買力を考慮した場合、ポーランドの電気料金はEUの中で5番目に高い。ポーランドより高い国は、キプロス、ハンガリー、スロベニア、ドイツの4カ国しかないことになる。
\コンサルティング大手デロイトのエネルギー専門家、ハン氏はこの問題について、「電気料金は市場競争や生産コストによって決まる。ポーランドは電力の90%を石炭に頼っているため、発電すればするほど二酸化炭素(CO2)対策コストが増える構造になっている」と述べ、今後もこの傾向が続くと指摘している。
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