チェコの自動車産業が勢いづいている。自動車工業会(SAP)の2日発表によると、2012年第1四半期の乗用車生産台数は34万9,026台で、前年同期をほぼ14%上回る大幅増産となった。第1四半期としては過去最高を記録した。商用車を含めた総生産台数は13.2%増の35万5,458台で、輸出台数も13.4%増えた。SAPのシペック会長は、今年も昨年に続き通年で120万台を大幅に上回るとの観測を示している。
\メーカー別乗用車生産台数は、国内業界最大手のシュコダが前年同期比13%増の19万6,225台で、全体の56%を占めた。一方、現地生産を強化している韓国の現代自動車は46%増の8万3,217台を生産し、TPCA(トヨタとPSAプジョーシトロエンの合弁会社)の6万9,584台(8%減)を抜き2位に躍り出た。
\商用車の生産台数は、トラックが355台で前年同期比25%の大幅増となった半面、バスは2.5%減の622台、トレーラー(セミトレーラー含む)は15%減の5,081台に落ち込んだ。輸出需要が大半を占める自動2輪車は374台で5割近く増えた。
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