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2012/5/16

ポーランド

家具輸出が好調・11年は12%増の65億ユーロ

この記事の要約

ポーランドの家具輸出が好調だ。業界団体の家具製造者商工会議所(OIGPM)によると、昨年の輸出額は前年比12%増の65億ユーロとなり、ポーランドはドイツ、イタリアに次いで欧州3位の家具輸出国となった。\ 大手証券会社DM […]

ポーランドの家具輸出が好調だ。業界団体の家具製造者商工会議所(OIGPM)によると、昨年の輸出額は前年比12%増の65億ユーロとなり、ポーランドはドイツ、イタリアに次いで欧州3位の家具輸出国となった。

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大手証券会社DM BDMのアナリスト、ブリモラ氏によると、輸出は家具業界の売上高の50%以上を占めている。同氏は家具の輸出が好調な背景には、ズロチ安があると指摘する。ズロチは昨年1月から12月までの間に対ユーロで10.2%も下落した。

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ポーランドにはスウェーデンや米国、ベルギーなどの大手家具メーカーが生産拠点を置いている。国内最大のメーカーはスウェーデンのスウェドウッドで、同社は世界最大の家具チェーンであるイケアに製品を供給している。

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2011年の仕向け先はドイツが前年比15%増の25億ユーロで最も多く、フランス(15%増の5億5,000万ユーロ)、英国(22%増の4億3,500万ユーロ)だった。また、ロシア向け輸出は45%増の1億1,200万ユーロと、最も高い成長率を示した。

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「ポーランド家具年鑑」の著者であるヴィトルスキ氏によると、今年の家具業界の売上高は4.6%増加する見通しだ。

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