チェコ政府は国内でのシェールガスの探査を最長で向こう2年間禁止する計画だ。ハルパ環境相が7日、環境省のウェブサイトで明らかにした。
\環境相は、「法整備が不十分なために民間企業が被った損失をめぐって政府が訴えられるような事態になるのは望ましくない」と述べるとともに、「明確なゲームのルールを設定する法律を起草したい」として、禁止期間の間にシェールガス探査に関する法律を整備する意向を示した。
\環境省は4月、英ハットン・エナジー傘下のバスガス・エネルジア・チェコに付与した北部でのシェールガスの探査免許を撤回した。探査地域の周辺住民の反対と手続上の誤りがあったと説明している。
\シェールガスの採掘はラッキング(水圧破砕)と呼ばれる手法で行われる。この方法は大量の水と化学薬品が使われることから、環境汚染や健康被害が懸念されるとしてフランスやブルガリアなどは探査を中断しており、ルーマニアも先ごろ探査の禁止を検討していると明らかにした。一方、米国、英国、ポーランドなどでは探査をストップする動きは出ていない。
\