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2012/5/16

チェコ・スロバキア

チェコ、電力・ガス会社の変更増、チェコの一般家庭で

この記事の要約

チェコで電力・天然ガス会社を変更する世帯が増えている。電力市場運営機構(OTE)がこのほど発表したデータによると、今年1月から4月に契約している電力会社を変更した世帯は20万1,000件となり、すでに昨年通期の数のほぼ半 […]

チェコで電力・天然ガス会社を変更する世帯が増えている。電力市場運営機構(OTE)がこのほど発表したデータによると、今年1月から4月に契約している電力会社を変更した世帯は20万1,000件となり、すでに昨年通期の数のほぼ半数に達した。一方、ガス会社を変更した世帯は14万4,603件。電力会社ほどの変更増加は見られなかったものの、今年は昨年の実績を上回るのは確実なもよう。チェコのガス・電力市場では、価格競争が毎年激化しており、今後もこの傾向がしばらく続く見通しだ。

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証券会社シーラスのアナリスト、マレク・ハトラパトカ氏は『特に、天然ガス市場はまだ改革の余地がある。スポットと長期契約の相場格差は、末端価格を引き下げるのにまだ十分な余地がある』と述べた。一方、電力市場については、すでに2004年から低価格競争は始まっており、これ以上の値下げは難しいと見ている。

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また、チェコ・エネルギー規制局(ERU)によると、供給先を変更する消費者が増えているため、契約に関する苦情も増えているという。ERUは供給会社に対し契約条件の改善などを求めており、実施しない会社については何らかのペナルティーを課すこともあるとしている。

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