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2012/5/16

チェコ・スロバキア

チェコ、インフレ率やや減速、4月3.5%

この記事の要約

チェコ中央統計局が10日発表した4月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比3.5%で、3月の3.8%から縮小した。前月比では変化はなかった。過去12カ月の平均に基づく4月のインフレ率は2.6%となった。\ インフレ […]

チェコ中央統計局が10日発表した4月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比3.5%で、3月の3.8%から縮小した。前月比では変化はなかった。過去12カ月の平均に基づく4月のインフレ率は2.6%となった。

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インフレ圧力がやや弱まったのは、特に食品価格の上昇が鎮静化してきたことによる。EU養鶏新規定への対応の遅れによる供給不足で急騰していた鶏卵価格は、上昇率が3月の124%から63%に下がった。また、牛乳やバターなどの乳製品、パン、砂糖の価格上昇も弱まった。一方、住宅・光熱費は依然としてインフレ加速要因で、特にガス(25%)および水道(12%)料金が大幅値上がりしたほか、電気料金(4.2%)や家賃(5.6%、うち公共住宅は14%)も上昇し、家計を圧迫している。

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欧州連合(EU)加盟国の統一消費者物価指数(HCIP)に基づく3月のインフレ率は2.9%で、チェコはこれを上回る4.2%だった。統計局によると4月は4.0%(暫定値)に低下したもようだ。

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