チェコ中央統計局が10日発表した3月の鉱工業生産は、労働日数調整後で前年同月比1.8 %増となった。労働日数調整前では0.7%減となり、2009年11月以降で初めて前年同月を下回った。前月比では季節・労働日数調整後で0.3%増加した。また、鉱工業の新規受注額は前年同月比1.1%減だった。
\生産活動が特に好調だったのは自動車・トレーラ・セミトレーラ(前年同月比11%増)で、鉱工業生産指数に2.7ポイントのプラス効果を与えた。化学品・同加工製品(4.9%増)や繊維・織物(4.0%増)も生産が伸びた。一方、大幅減産となったのはコンピュータおよび電子・光学機器(14.7%減)と基礎金属(11.4%減)で、それぞれ0.5ポイントずつ同指数を押し下げた。
\今年第1四半期の鉱工業生産は前年同期比2.2%増、労働日数調整後では0.9%増となった。鉱工業の売上高(インフレ調整前)は5.9%増で、このうち輸出売上が8.4%増と特に好調だった。新規受注も外需けん引で8%増。国外受注が10.4%の大幅増だったのに対し、国内受注は3.6%増にとどまった。
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