格付け会社のフィッチ・レーティングスは6月28日、ウクライナの長期信用格付けを外貨・自国通貨建てともに「B」に据え置いた。一方で見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
\将来の格下げを検討する「ネガティブ」に見通しを引き下げた理由として、◇国際金融市場での立場がますます弱くなっており、市場の変化に対応するのが難しい◇来年予定される巨額の対外債務償還で、外貨準備額がさらに減少する可能性がある◇外国からの資金調達が難しくなっている◇国際通貨基金(IMF)との融資交渉が年内にまとまりそうもなく、かつIMF以外からの資金調達は困難――を挙げた。
\ウクライナは今年から来年にかけてIMFに総額64億米ドルを返済しなければならない。
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