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2022/11/2

自動車

メルセデス「EQ」の駆動部品、ルーマニア子会社が生産

この記事の要約

●約1.3億ユーロを投じ、2025年の生産開始を見込む●スター・アセンブリの昨年度の純利益は前年比34.4%増高級乗用車大手の独メルセデスベンツはこのほど、ルーマニア部品子会社のスター・アセンブリ(Star Assemb […]

●約1.3億ユーロを投じ、2025年の生産開始を見込む

●スター・アセンブリの昨年度の純利益は前年比34.4%増

高級乗用車大手の独メルセデスベンツはこのほど、ルーマニア部品子会社のスター・アセンブリ(Star Assembly)が中部のセベシュに持つ工場を拡張すると発表した。投資額は6億7,440万レイ(約1億3,372万ドル)。新施設を建設し、完全電気自動車(BEV)「EQ」の駆動部品の組み立てを行う予定。来年3月までの着工と、2025年の操業開始を見込む。

セベシュ工場は面積が3万平方メートル。新施設は電力を再生可能エネルギーで賄い、二酸化炭素(CO2)中立性(カーボンニュートラル)を満たすものとなる。同工場は2020年以来、8段変速のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)を生産してきた。スター・アセンブリは今回の投資に関連し、政府に対し1億8,550万レイの助成を求めている。

2013年設立のスター・アセンブリは世界各地のメルセデスベンツ工場にトランスミッションを供給している。昨年度の純利益は前年比34.4%増の3億2,600万レイ(6,700万ユーロ)だった。中部のクジルでギア部品を製造している兄弟会社のスター・トランスミッションと合わせた従業員数は約2,600人に上る。(1RON=30.29JPY)