ドイツ経済ニュース

欧州委が排ガス新規制案「ユーロ7」発表、EVも規制対象に

欧州連合(EU)の欧州委員会は10日、自動車の新たな排ガス規制案「ユーロ7」を発表した。排ガスに加え、タイヤやブレーキの摩耗で生じる粒子状物質の排出も厳しく規制するというもので、電気自動車(BEV)なども規制対象となる。 […]

欧州委が財政ルール見直し案発表、柔軟な債務削減可能に

欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、財政ルールの改正案を発表した。厳しすぎるとされる財政規律を見直し、各加盟国の財政健全化を重視しながらも、柔軟な債務削減を可能とし、地球温暖化対策で必要となる環境投資などの障害にならない

ボッシュ―量子コンでIBMと協業、DXには100億ユーロ投資―

IoT大手の独ボッシュは9日、同社主催のイベント「ボッシュ・コネクテッド・ワールド」で、米IT大手IBMと量子コンピューティング分野で協業すると発表した。モーターや燃料電池など炭素中立のパワートレインに投入する材料のシミ

インフィニオン―独東部に新工場、過去最大の50億ユーロ投資―

半導体大手のインフィニオンは14日の決算発表で、ドイツ東部のドレスデンに新工場を建設する計画を明らかにした。脱炭素化とデジタル化の潮流を受けて需要の加速が見込まれることから、生産能力を大幅に引き上げる。 個別投資では同社

インフィニオン―スマートエアコンを見本市に出展―

半導体大手のインフィニオンは11日、ミュンヘンで開催される国際コンポーネント・システム・アプリケーション専門見本市「エレクトロニカ2022」(15~18日)にスマートエアコンを出展すると発表した。産業パワーコントロール部

シェフラー―セラミック部品メーカーを買収―

軸受大手の独シェフラーは14日、超硬素材の有力企業であるルクセンブルクのセラティジットから軸受部品子会社セラスピン(CERASPIN)を完全買収することで合意したと発表した。産業向け事業を強化する狙い。取引金額は公表しな

BMW―英オクスフォード工場は存続か―

高級車大手の独BMWが小型車ブランド「ミニ」を手がける英オクスフォード工場を存続させるとの観測が浮上している。同工場をめぐっては電気自動車(BEV)モデルの生産を全量、中国に移管するとの観測がある。ミニの内燃機関車製造は

ラインメタル―スペインの弾薬メーカーを買収―

軍需大手の独ラインメタルは14日、スペイン爆薬大手のマクサムから子会社エクスパル・システムズを完全買収することで合意したと発表した。弾薬事業を強化する狙い。エクスパルを12億ユーロと評価して取引を行う。来年夏までの買収手

日立エナジー―送電大手から系統連係設備を受注―

日立エナジーは10日、ドイツで送電事業を展開する蘭テネットからモジュール式系統連系設備一式を受注したと発表した。受注には420キロボルト(kV)で世界初の六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)フリーのガス絶縁開閉装置(GIS)「

ドイツ鉄道―エジプトの電化路線を運営へ、総延長2000キロ―

ドイツ鉄道(DB)は8日、高速鉄道に対応したエジプト初の長距離電化路線網の運営とメンテナンスを同国政府から受注したと発表した。総延長は高速鉄道網で世界6位の2,000キロメートル。エジプト史上最大の鉄道プロジェクトだ。契

ランクセス―エネ高騰など受け独投資を抑制―

化学大手ランクセスのマティアス・ツァッヒェルト社長は9日の決算発表で、ドイツ本国への投資を抑制する考えを表明した。エネルギー価格の高騰と「過度の規制」を踏まえた措置で、競争力を維持するために必要最低限度の水準へと引き下げ

バイエル―農薬開発のスタートアップ買収―

ライフサイエンス大手の独バイエルは10日、農薬開発のスタートアップ企業ターゲノミクス(Targenomix)を買収すると発表した。持続可能であるとともに気候変動や除草剤耐性雑草の増加などの課題に対応する農薬の開発を加速す

ビオンテック―シンガポールで工場取得―

バイオ医薬品製造の独ビオンテックは14日、スイス製薬大手のノバルティスからシンガポール工場を取得することで合意したと発表した。全世界でプレゼンスを強化する戦略に基づく措置で、伝令RNA(mRNA)ベースのワクチン、治療薬

VW

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は14日、電気自動車(BEV)「ID.3」の累積販売台数が50万台となり、目標を1年前倒しで達成したと発表した。受注残は前年同期を65%上回る13万5,000台に上っており、生産は

独初のLNGターミナルが完成、年末年始に始動

独経済省は15日、ヴィルヘルムスハーフェン港で同国初のLNG(液化天然ガス)受け入れターミナルが完成したと発表した。ドイツでは浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)合わせて6隻が2023年末までに稼働することになって

デュースブルク市が華為とのスマートシティ計画を凍結

独西部のデュースブルク市が、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の協力を受けて実施予定のスマートシティ・プロジェクトを凍結している。同市の確認を得た情報として経済紙『ハンデルスブラット』が報じたもので、広報担当者は

化学・製薬業界売上が2年ぶりに減少

独化学工業会(VCI)が14日に発表した同国化学・製薬業界の7-9月期の売上高は631億ユーロとなり、営業日数・季節調整ベースで前期を1.6%下回った。売上減は2年ぶり。生産が大きく落ち込んだうえ、値上げ幅も比較的小さか

電機業界の新規受注10カ月ぶりに減少

電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の9月の新規受注高は前年同月比0.1%減となり、10カ月ぶりに縮小した。比較対象の2021年9月は大型受注の効果で水準が大幅に押し上げられており、今年9月の水準が低いわけ

フランクフルト空港ターミナル2、26年から数年閉鎖へ

フランクフルト国際空港運営会社フラポートは15日、同空港のターミナル2を2026年から閉鎖すると発表した。同年にターミナル3が開設され乗客処理能力が高まることから、ターミナル2の運営を停止し全面改修する。改修期間は2~3

「国の支援はピンポイントで」=5賢人委

政府の経済諮問委員会(通称:5賢人委員会)は9日、『秋季経済予測(経済鑑定)』を提出した。今回の重点テーマはエネルギー危機と高インフレ問題。政府が市民や企業の負担軽減策を行っていることを原則的に評価しながらも、不適切な措

独がカザフに水素外交事務所を設置へ

ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は10月31日から11月2日にかけてカザフスタンとウズベキスタンを訪問した。大国ロシアと中国のはざまで難しいかじ取りを余儀なくされている中央アジア諸国に独・欧州が「誠実で公正なオファー

水素・LNG分野で独がエジプトと協業へ

ドイツ政府とエジプト政府は3日、グリーン水素とLNG(液化天然ガス)分野での協業に向け基本合意した。ドイツは化石燃料をベースとする経済から環境に優しいエネルギー経済へとエジプトが移行することを支援。エジプトからグリーン水

9ユーロチケットの後続品導入へ、国と州の首相が合意

ドイツのオーラフ・ショルツ首相と国内16州の首相は2日、地域公共交通機関を1カ月9ユーロで利用できる定期券「9ユーロチケット」の後続商品を導入することで合意した。財源負担をめぐる争いが解決したことから導入が確定した。早け

製造業新規受注が大幅減、9月は-4%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が4日発表した9月の製造業新規受注指数は物価・季節・営業日数調整後の実質で前月比4.0%減(暫定値)となり、ウクライナ戦争勃発直後の3月以来の大きな下げ幅を記録した。減少は2カ月連続。経済省は

鉱工業生産3カ月ぶりに増加、先行き見通しは暗く

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が7日発表した9月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価・季節・営業日数調整後の実質で97.8(暫定値)となり、前月を0.6%上回った。増加は6月以来で3カ月ぶり。第3四半期(7~9月)

輸出が2カ月ぶりに減少、9月は前月比-0.5%に

ドイツ連邦統計局が2日発表した9月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで1,345億ユーロとなり、前月を0.5%下回った。減少は2カ月ぶり。 輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が1.6%減、欧州連合(EU)の

雇用情勢安定も求人は減少

ドイツ連邦雇用庁(BA)が2日発表した10月の失業者数は244万2,000人となり、前月を4万3,000人下回った。季節要因を加味したベースでは8,000人増えたものの、アンドレア・ナーレス長官は「労働市場は依然として全

EUでデジタル市場法が施行、巨大IT企業への規制強化

巨大IT企業に対する欧州連合(EU)の新たな規制「デジタル市場法(DMA)」が1日、施行された。市場支配的な地位にあるプラットフォーマーに対する義務と禁止事項を予め明確化することで、公正な競争を促すのが新規則の狙い。20

ZF―西南独工場をBEVパワートレインの主要拠点に―

自動車部品大手の独ZFフリートリヒスハーフェンは7日、同国西南部のザールブリュッケン工場を電気自動車(BEV)向けパワートレインの主力工場とすることで従業員代表、地元ザールラント州政府と合意したと発表した。同州では自動車

上海蔚来汽車―独でBEVの販売も開始―

中国の電気自動車メーカー(NIO) は7日にミュンヘンで開催したモデル発表会で、ドイツ市場で車両販売を開始すると発表した。21日から購入できるようになる。同社は4週間前に独市場に参入。これまでは車両の提供をサブスクリプシ

シェフラー―従業員を追加削減、車両電動化の加速受け―

軸受大手の独シェフラーは8日、従業員8万3,000人のうち1,300人を2026年までに整理すると発表した。内燃機関車から電動車への移行が予想を上回るスピードで進んでいることを受けた措置。同社は自動車業界の構造展開を踏ま

大和ハウス工業―独に工場、鉄骨ユニットを生産―

大和ハウス工業は2日、ドイツに工場を確保したと発表した。同国の住宅需要拡大を踏まえた措置。中国、オランダに次ぐ海外3カ国目の製造拠点となる。 施設管理や運営を手がけるルクセンブルクのキャピタルベイグループと共同でオランダ

ニコン―独金属AM企業株86%を確保、公開買い付けで―

ニコンは4日、金属アディティブマニュファクチャリング(AM)の有力企業である独SLMソリューションズ・グループに対する株式と転換社債の公開買い付けで、期限の1日までに計86.17%の株式(転換社債を含む)を確保したと発表

ユニパー―独企業最大の赤字を計上―

エネルギー大手の独ユニパーが3日発表した2022年1-9月期決算の株主帰属の純損益は403億700万ユーロの赤字となり、赤字幅は前年同期48億2,900万ユーロから大幅に拡大した。メディア報道によると、赤字額はドイツの上

自動車業界の見通しが大幅悪化

Ifo経済研究所が3日発表した独自動車・自動車部品業界の10月の景況感アンケート調査結果によると、今後の事業見通しを示す期待指数(見通しを「良い」とする回答の割合から「悪い」の割合を引いた数=DI)は前月のマイナス6.3

車両購入はデザインよりも機能・サービス重視へ

乗用車の購入に際して機能とサービスを重視する消費者が増えているもようだ。独情報業界通信連盟(Bitkom)が16歳以上の1,005人を対象に実施したアンケート調査によると、「統合されたナビゲーション・サービス」が購入の重

機械受注が4カ月ぶりに増加、9月は+5%に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の9月の新規受注高は前年同月を実質5%上回り、4カ月ぶりに拡大した。国外受注が8%増と全体をけん引。ユーロ圏(ドイツを除く)は9%、ユーロ圏外は8%の伸びを記録した。国内

天然ガス備蓄率が99%超に

ドイツの天然ガス備蓄率が1日時点で99.19%となり、11月1日の義務水準(95%)を全国レベルで大幅に上回ったことが、連邦ネットワーク庁の3日の発表で分かった。10月の気温が極めて高く暖房の使用が少なかったことから、備

EUのCO2排出、増加から減少傾向に=研究機関

エネルギーや大気汚染に関するフィンランドの独立系研究機関エネルギー・クリーンエア研究センター(CREA)は3日、コロナ禍の影響で停滞していた欧州連合(EU)域内の経済活動の活発化に伴って増加傾向にあった二酸化炭素(CO2

ガレリア―民事再生を再び申請、店舗を3分の1以上削減へ―

独デパート大手ガレリア・カールシュタット・カウフホーフ(GKK)は10月31日、民事再生手続きの適用を裁判所に申請した。同社はコロナ禍初期の2020年にも民事再生手続きを利用しており、今回で2度目。国の経済安定化基金(W

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