ドイツ経済ニュース

ECBが0.75ポイント利上げ、物価高で前回に続き

欧州中央銀行(ECB)は10月27日に開いた定例政策理事会で、政策金利を0.75ポイント引き上げることを決めた。物価高に歯止めがかからないため、9月に続いて通常の3倍となる大幅利上げに踏み切った。 利上げは3会合連続。主 […]

輸出見通しやや改善も状況は厳しく

Ifo経済研究所が10月26日に発表した同月の独製造業輸出期待指数(DI)はマイナス5.3ポイントとなり、前月のマイナス6.0ポイントからやや改善した。ただ、4カ月連続でマイナスの領域にとどまっており、状況は依然として厳

独経済プラス成長確保、第3四半期0.3%に

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した2022年第3四半期(7~9月)の国内総生産(GDP)は物価・季節・営業日数調整後の実質で前期を0.3%上回った。物価高騰、ウクライナ戦争、サプライチェーンのひっ迫、コロナ禍など経済

消費者信頼感底打ちも水準は極めて低い水準

市場調査大手GfKが10月27日発表したドイツ消費者信頼感指数の11月向け予測値は10月の確定値(-42.8ポイント)を0.9ポイント上回るマイナス41.9ポイントとやや改善した。これまでは1991年の調査開始後の最低を

フォルクスワーゲン―BEVへの一本化を33年までに前倒し―

自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループのVWブランド乗用車は欧州で販売する車両を遅くとも2033年までにすべて電気自動車(BEV)に絞り込む意向だ。同ブランドを統括するトーマス・シェーファー氏が10月26日にベルリ

フォード―ケルン工場で内燃機関車の生産終了を前倒し―

自動車大手の米フォードが独ケルン工場での小型車「フィエスタ」の生産終了を従来計画の2024年から23年6月に前倒しする。英メディアが報じ同社が10月26日に追認したもので、独法人のマルティン・ザンダー社長は「新たな電気自

フォルクスワーゲン―不振BEVカーシェア事業を売却―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)は1日、「ウィシェア」ブランドで電気自動車(BEV)専門のカーシェア事業を手がける子会社UMIアーバン・モビリティ・インターナショナルをドイツ最大の独立系カーシェア企業マイルズ・モ

メルセデス―ロシアから撤退、工場などを現地企業に売却―

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは10月26日、ロシアの販売子会社と工場を現地の販売会社アフトドーム(Avtodom)に売却する計画を明らかにした。メルセデスはロシアのウクライナ進攻直後に露事業を停止しているが、現地の

スヴェヴィント―カザフでグリーン水素事業―

ドイツ・スウェーデン系の再生可能エネルギー開発企業スヴェヴィント(SVEVIND)はこのほど、カザフスタン西南部のマンギスタウ県で再生エネを活用したグリーン水素製造プロジェクトに着手した。最大20ギガワット(GW)の製造

日立建機―欧州販売・マーケティング機能を強化―

日立建機は10月25日、欧州販売・マーケティング機能の強化に向け同地の代理店である独キーゼルの子会社キーゼル・テクノロジーと基本合意を締結したと発表した。キーゼル・テクノロジーはマーケティング、生産、販売・サービス機能を

三菱商事―独社と合弁、素材産業向けにサービス提供へ―

三菱商事は10月27日、独FEVグループ傘下のFEVコンサルティングと合弁会社を設立したと発表した。素材産業向けにコンサルティング・エンジニアリングサービスを提供していく。 折半出資の新会社ビヨンド・マテリアルズを東京都

ヘンケル―患者遠隔モニタリングで開発協業―

化学大手の独ヘンケルは10月27日、ベルギーのスタートアップ企業バイトフライズ(Byteflies)と遠隔医療分野で協業の基本合意を締結したと発表した。ヘンケルが持つ医療用接着剤とプリンテッド・エレクトロニクス(印刷技術

ガレリア―民事再生を再び申請、店舗を3分の1以上削減へ―

独デパート大手ガレリア・カールシュタット・カウフホーフ(GKK)は10月31日、民事再生手続きの適用を裁判所に申請した。同社はコロナ禍初期の2020年にも民事再生手続きを利用しており、今回で2度目。国の経済安定化基金(W

BASF

化学大手の独BASFは10月27日、上海に応用表面技術イノベーション・技術センターを開設したと発表した。同センターをアジア・太平洋地域に設置するのは初めて。成長市場の同地でオーダーメイドなソリューションを自動車、航空宇宙

存続の危機を感じる企業、コロナ禍初期を大幅に下回る

会社存続の危機を感じている企業の割合は現在ドイツで7.5%に上ることが、Ifo経済研究所が10月に実施したアンケート調査で分かった。4月の前回調査(同7.1%)をやや上回るものの、コロナ禍初期の2020年6月(21.8%

ルフトと客室乗務員労組が合意、ベアは最大17.5%に

独航空大手のルフトハンザと独立系客室乗務員労組UFOは1日、新しい賃金協定を取り決めた。来年1月1日付で給与を一律250ユーロ引き上げるほか、同7月1日付で2.5%のベースアップを行う。賃上げ幅は最低でも8.89%。給与

ルフトハンザが羽田~フランク線を毎日運航へ

ルフトハンザ・ドイツ航空は10月30日に始まった冬季ダイヤで羽田~フランクフルト線の運航本数を拡大した。これまでの週3往復から1日1往復へと増やした。期間は来年3月25日まで。 一方、羽田~ミュンヘン線については同期間の

ハンブルク港への中国企業の出資、政府が25%未満に制限

ドイツ政府は10月26日の閣議で、同国北部のハンブルク港トラーオルト・コンテナター埠頭(CTT)に海運大手の中国遠洋海運集団(COSCO)が戦略出資する計画について、その一部を承認しないことを決定した。計画を全面的に認め

炭素税引き上げを23年は凍結、法案が議会で成立

ドイツ連邦参議院(上院)は10月28日、燃料排出取引法(BEHG)改正案を可決した。来年1月1日に予定する炭素税の引き上げを1年先送りし、エネルギー価格高騰の直撃を受ける一般世帯と企業の負担増加を回避することが法改正の狙

35年までのガソリン車の新車販売禁止でEU機関合意

欧州連合(EU)閣僚理事会と欧州議会、欧州委員会は10月27日、ガソリン車など内燃機関の新車販売を2035年までに事実上禁止する法案の内容で合意した。正式な手続きを経て法案が成立すると、二酸化炭素(CO2)を排出する乗用

域内の新築建物、30年までに排出ゼロへ

欧州連合(EU)加盟国は10月25日に開いたエネルギー相理事会で、建物の省エネ化推進に関する指令の改正で合意した。新築の建物は2030年、既存の建物は2050年までに温室効果ガス排出をゼロとすることを求める。欧州議会の承

インフレ率が一段と上昇、10月は10.4%に

ドイツ連邦統計局が10月28日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比10.4%増となり、上げ幅は前月の10%を上回った。10%台となるのは2カ月連続。川上物価の上昇が最下流の消費者物価に波及している。価格の転

ガス不足の発生リスクが低下、予想を上回る備蓄拡大で

ドイツ連邦ネットワーク庁(BNetzA)は20日、2022~23年冬の国内天然ガス備蓄率に関する新たな予測を発表した。前回の予測を公開した8月初旬以降、状況が改善し、備蓄が予想を上回るスピードで拡大していることを受けたも

3原発の稼働延長法案を閣議了承

ドイツ政府は19日の閣議で、原子力法改正案を了承した。国内に残存している3原発すべての稼働終了期限を今年末から来年4月15日へと延長する。法案は議会の承認を経て11月末までに成立する見通しだ。 同国は2011年の福島原発

エネルギー高騰対策でEUが大筋合意

欧州連合(EU)は20~21日にブリュッセルで首脳会議を開き、エネルギー価格の高騰を抑えるための緊急対策で大筋合意した。天然ガスの共同購入や、液化天然ガス(LNG)を含めた欧州ガス市場の状況をより正確に反映する新たな指標

仏・スペイン間の海底パイプライン新設へ

スペイン、ポルトガルとフランスは20日、スペイン北東部バルセロナとフランス南部マルセイユを結ぶ海底パイプラインの建設を柱とするエネルギー供給網の強化で合意した。「BarMar」と呼ばれるパイプラインは主に水素や再生可能ガ

充電器100万基体制を30年までに構築、政府が基本計画承認

ドイツ政府は19日の閣議で、電動車用充電インフラの拡充を加速させるための基本計画を了承した。全国どこでも充電ステーションを簡単に見つけられるようにし、電動車の普及を後押しする。フォルカー・ヴィッシング交通相は「世界はわが

企業景況感10月も悪化、小売業の見通しは過去最低に

Ifo経済研究所が25日発表した10月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を0.1ポイント下回る84.3となり、コロナ禍初期の2020年5月以来の低水準を記録した。状況改善の見通しは立っておらず、クレメンス

生産者物価の上げ幅、2カ月連続で過去最高の132%に

ドイツ連邦統計局が20日発表した9月の生産者物価指数は前年同月を45.8%上回った。上げ幅は統計開始(1949年)後の最高となった前月と同じ極めて高い水準。エネルギーの上昇率が132.2%に達したことが特に響いた格好だ。

製造業受注残高、7カ月連続で記録更新

ドイツ連邦統計局が19日発表した8月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で前月を0.3%上回る154.1(暫定値)となり、統計開始(15年)後の最高を7カ月連続で更新した。原料・部

BMW―米でのBEV生産に17億ドル、セルはAESCから調達―

高級乗用車大手の独BMWは19日、米国に総額17億ドルを投資すると発表した。電気自動車(BEV)の現地生産に向けた措置。車両に搭載するリチウムイオン電池セルは中国企業エンビジョンAESCから調達する。 サウスカロライナ州

セルフォース―生産能力を10倍の1GWhに―

高級スポーツ車大手ポルシェの車載電池セル子会社セルフォース・グループは18日、西南ドイツのマーデン産業地区で同社初の工場の定礎式を行った。ポルシェの一部車両向けにセルを供給することになっている。 セルフォースはポルシェが

BMW―塗装乾燥工程に水素投入―

自動車大手のBMWは20日、燃料に天然ガスと水素をともに投入できるフレキシブル塗装乾燥炉のパイロットプロジェクトを、独東部のライプチヒ工場で開始した。二酸化炭素(CO2)を大量に放出する天然ガスから、炭素中立のグリーン水

INDUS―傘下の自動車部品メーカーSMAが経営破たん―

中堅メーカーを数多く傘下に持つ独投資会社INDUSホールディングは24日、自動車部品子会社SMAメタルテヒニクが民事再生手続きの適用を裁判所に申請すると発表した。経営改善に向けてSMAが大口顧客と進めてきた契約見直し交渉

ヘラー―ルーマニア工場を拡張―

仏自動車部品大手フォルビアの独子会社ヘラーはルーマニアのティミショアラ近郊ギロダにある工場を拡張する。南東欧情報誌『Seenews』が20日に伝えた。投資額は約2,000万ユーロ。1万3,000平方メートルの生産棟を新設

エボニック―TAA誘導体事業を伊SABOに売却―

化学大手の独エボニックは21日、TAA誘導体事業を伊同業SABOに売却することで合意したと発表した。特殊化学分野のポートフォリオを整理し収益力を強化する戦略に基づく措置。取引金額は明らかにされていない。来年初頭の取引完了

コベストロ―7-9月期利益が激減―

化学大手の独コベストロが25日発表した2022年7-9月期(第3四半期)決算の純利益は1,200万ユーロとなり、前年同期を97.5%下回った。原料・エネルギーコストの上昇分を顧客に部分的にしか転嫁できなかったこと響いた。

アディダス

スポーツ用品世界2位の独アディダスは20日、2022年12月期の業績予測を引き下げた。中国販売が振るわないほか、需要低迷で在庫が膨らんでいるためで、継続事業ベースの利益を従来予測の約13億ユーロから約5億ユーロへと大幅に

電機輸入の増加率、輸出の2倍の30%に

独電気電子工業会(ZVEI)が17日発表した同国の8月の電機製品輸入高は前年同月比30.1%増の212億ユーロと大幅に拡大した。輸出高も15.8%増の204億ユーロと2ケタ台の伸びを記録したものの、輸入を5カ月連続で下回

上部へスクロール