欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/2/17

企業情報

Daimler AG―露トラック大手Kamazへの出資引き上げ―

この記事の要約

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は11日、露トラック大手Kamazの株式5%を露投資銀行Troika Dialogから譲り受け出資比率を15%に引き上げることで基本合意したと発表した。戦略提携を緊密化する […]

自動車大手の独Daimler(シュツットガルト)は11日、露トラック大手Kamazの株式5%を露投資銀行Troika Dialogから譲り受け出資比率を15%に引き上げることで基本合意したと発表した。戦略提携を緊密化することでロシア事業を強化する。Daimler商用車部門のアンドレアス・レンシュラー社長は「ロシア市場の開拓促進に向けた重要な一歩」になるとの見解を示した。

\

Troika Dialogとの取引は欧州復興開発銀行(EBRD)と共同で実施する計画で、まずはDaimerがKamaz株1%、残り4%をEBRDが取得する。これに伴い、EDRDはKamazに監査役1人を送り込む。取引価格は公表しないことで合意している。Daimlerが2008年12月にKamaz株10%を取得した際はTroika Dialogに約1億9,000万ユーロを支払った。

\

DaimlerとKamazは昨年11月、合弁会社Fuso KAMAZ Trucks Rus、Mercedes-Benz Trucks Vostokの2社をそれぞれ折半出資で設立することで合意した。前者はナベレジヌイェ・チェルヌイにあるカマズの工場で今年第1四半期中に三菱ふそうの小型トラック「キャンター」のセミノックダウン(SKD)生産を開始する。後者も同工場でMercedes-Benzのトラック「Actros」「Axor」を第2四半期からSKD生産する予定だ。

\