金融危機を受けて半国有化された独銀行大手Commerzbank（フランクフルト）が23日発表した2009年12月通期決算の最終損益は45億3,700万ユーロの赤字となり、前年（65億3,900万ユーロの赤字）に引き続き巨額損出を計上した。買収したDresdner Bankの統合コスト（19億ユーロ）や不動産金融子会社Eurohypoの再編に伴うのれん代の減損処理が響いた。経営陣は景気や金融市場の動向次第では2010年も最終赤字にとどまる可能性を否定していない。国から受けた資金援助については遅くとも2012年から返済を開始するとしている。
\景気悪化を受け貸倒引当金は前年の35億5,300万ユーロから42億1,400万ユーロに引き上げた。主力の中小企業向け融資事業で前年比72％増の9億5,400万ユーロ、東欧事業で約4倍の8億ユーロ超、リテールで3.6倍の2億4,600万ユーロを計上している。
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