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2010/4/14

経済産業情報

行方不明のコブラ、死体見つかる

この記事の要約

ルール工業地帯の都市ミュールハイムで3月中旬、毒ヘビのタイコブラが行方不明になり周辺の住民を震え上がらせていた騒動は今月8日、ことなく幕を閉じた。死体が見つかったのである。\ このコブラはまだ子供で、体長が30センチメー […]

ルール工業地帯の都市ミュールハイムで3月中旬、毒ヘビのタイコブラが行方不明になり周辺の住民を震え上がらせていた騒動は今月8日、ことなく幕を閉じた。死体が見つかったのである。

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このコブラはまだ子供で、体長が30センチメートル未満、太さも鉛筆程度に過ぎないが、かまれれば数時間で死亡する猛毒の持ち主。飼い主は19歳の失業者で、行方不明になる数日前に爬虫類見本市で購入した。値段は70ユーロ。同じテラスハウスに住む男性はその姿を見せられた際、よもや毒ヘビだとは思わなかったという。

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通報を受けて駆けつけた消防隊員は同テラスハウスの住人4人を退避させたうえで、家具を屋外に搬出した。さらに壁や床板も引きはがしたが、見つからず、長期戦となった次第だ。住宅は立ち入り禁止となり、住人は市の施設で生活する羽目になった。

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消防隊員はこの間、コブラの動いた痕跡を得るために白い粉を地面にまいたり、特殊な粘着テープをあちこちに設置して捕獲しようとした。これが奏功、コブラはテープにくっついて動けなくなり、そのまま干からびてしまった。

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これで問題は解決したのだが、人騒がせの原因を作った19歳の住人には新たな問題が降りかかっている。コブラの捕獲作業に要した費用を請求されるのだ。その額は10万ユーロ。運が良ければ消防隊員の人件費4万ユーロが差し引かれる可能性があるものの、失業者の若者にはそれでも負担しきれないだろう。自業自得とはいえ、大家からは賃貸契約を解除されており、いささか同情を誘う。

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