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2010/7/21

総合 - ドイツ経済ニュース

ノルトライン・ヴェストファーレンで少数政権成立

この記事の要約

ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)議会で14日、州首相の指名投票が行われ、これまで同州の野党だった社会民主党(SPD)のハンネローレ・クラフト議員が新首相に選出された。これにより、NRW州の政権はキリス […]

ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)議会で14日、州首相の指名投票が行われ、これまで同州の野党だった社会民主党(SPD)のハンネローレ・クラフト議員が新首相に選出された。これにより、NRW州の政権はキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)の中道右派からSPDと緑の党の中道左派へと交代。CDU、FDPなどからなる国政レベルの与党は州の代表で構成される連邦参議院(上院)で過半数議席を失った。クラフト新政権は過半数議席を持たない少数内閣のため、政権運営は不安定になる恐れがある。

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NRW州では5月9日に行われた州議会選挙で与党のCDUとFDPが大敗し過半数議席を喪失した。ただ、SPDと緑の党も過半数を1議席下回ったため、各党間の連立交渉は難航。SPDと緑の党は最終的に少数内閣の樹立で合意した。

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クラフト首相は第1回目の指名投票で過半数を獲得できなかった。これを受けて実施された第2回目の投票でも過半数に届かなかったが、州法の規定により単純多数の支持で選出された。

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