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2011/6/29

総合 - ドイツ経済ニュース

第1四半期の賃金上昇率4.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が22日発表したフルタイム就労者の2011年第1四半期の賃金上昇率(支給額ベース)は前年同期比で名目4.1%に達した。景気回復が鮮明に反映された格好で、インフレ率を加味した実質でも2.0%に上っている。\ […]

ドイツ連邦統計局が22日発表したフルタイム就労者の2011年第1四半期の賃金上昇率(支給額ベース)は前年同期比で名目4.1%に達した。景気回復が鮮明に反映された格好で、インフレ率を加味した実質でも2.0%に上っている。

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上げ幅が最も大きい業界は製造業で、名目6.5%を記録した。操短が大幅に縮小し労働時間が増えたことが大きい。建設業と水道・ごみ処理業もそれぞれ5.4%、5.3%の幅で増加した。建設業は冬の寒波が前年同期ほど厳しくなかったことが最大の押し上げ要因。水道・ごみ処理業界では今年第1四半期に高水準の一時金が支給されたため、上昇率が底上げされた。

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特別費を除いた月給の額が最も大きかったのはエネルギーで、4,322ユーロに達した。これに銀行・保険(4,315ユーロ)、情報通信技術(4,299ユーロ)が続く。最低は飲食・宿泊で1,951ユーロだった。

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