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2011/7/27

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感が大幅悪化、ユーロ圏財政危機響く

この記事の要約

Ifo経済研究所が22日発表した2011年7月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は112.9となり、前月の114.5から1.6ポイント低下した。同指数の悪化は日本の震災の影響が反映された4月以来3カ月ぶり。世界 […]

Ifo経済研究所が22日発表した2011年7月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は112.9となり、前月の114.5から1.6ポイント低下した。同指数の悪化は日本の震災の影響が反映された4月以来3カ月ぶり。世界経済減速のほか、ユーロ加盟国の財政危機が深刻化したことも反映されたようで、事業の現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す指数がともに落ち込んだ。

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現状判断指数は前月の123.3から121.4へと1.9ポイント低下した。約2ポイントの大幅下落は金融・経済危機の最中にあった09年第1四半期以来で2年数カ月ぶり。期待指数の悪化が続いていることから、今後は景気回復のスピードが鈍っていく可能性が高い。期待指数は前月の106.2から1.2ポイント減の105.0となり、5カ月連続で落ち込んだ。

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調査対象である4業界の景況感指数をみると、建設を除いてすべて悪化した。製造業と卸売業は現状判断と期待指数がともに下落。小売業は現状判断が落ち込んだものの、期待指数はやや上昇した。建設業は現状判断が大きく上がり、期待指数は横ばいを保った。

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