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2011/8/10

企業情報

Getrag―中国企業の出資受け入れに向け交渉―

この記事の要約

変速機大手の独Getrag(ウンターグルッペンバッハ)が中国企業から出資を受け入れる方向で交渉している。ベルント・エックル社長が経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙に対し明らかにしたもので、複数の企 […]

変速機大手の独Getrag(ウンターグルッペンバッハ)が中国企業から出資を受け入れる方向で交渉している。ベルント・エックル社長が経済紙『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙に対し明らかにしたもので、複数の企業と協議しているという。

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同社は4年前、資本提携先の米Danaから自社資本30%を買い取り、新たな出資者探しを開始。今年初には中国自動車メーカー・東風汽車(Dongfeng)から出資を受ける方向で交渉していることが報じられた。エックル社長はFTD紙に対し、Volvoを買収した吉利汽車(Geely)も交渉先の1つであることを明らかにした。

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中国企業の資本参加を模索するのは、同国市場の開拓を強化するには現地企業との提携が欠かせないと判断しているためだ。ただ、必要ならば単独で市場を開拓していけるとも述べ、提携先の選定を急がないとの立場を示した。中国企業に技術的なノウハウを盗まれるとの懸念に対しては「駆動装置のような複雑なハイテク製品は簡単には模倣できない」との認識を示した。

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Getragは中国売上高を2017年までに現在の4倍の10億ユーロに拡大する目標を掲げる。同社の2010年売上高は26億ユーロ。今年は31億7,000万ユーロを見込む。

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