欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/8/24

企業情報

Air Berlin PLC & Co. Luftverkehrs KG―経営立て直しへ―

この記事の要約

ドイツ2位の航空会社Air Berlin(ベルリン)は18日の決算報告会で、経営再建に向けた合理化計画「Shape&Size」を発表した。赤字経営が続いているためで、不採算・競合路線の廃止・減便、保有機の縮小な […]

ドイツ2位の航空会社Air Berlin(ベルリン)は18日の決算報告会で、経営再建に向けた合理化計画「Shape&Size」を発表した。赤字経営が続いているためで、不採算・競合路線の廃止・減便、保有機の縮小などを通してコストを削減するとともに、座席稼働率を引き上げて2012年末までに収支トントンを目指す。

\

Air Berlinは1978年に就航を開始。2006年にはフランクフルト証券取引所で株式公開(IPO)を果たし、同年には競合のdba、07年にもLTUを買収して路線を拡大していった。しかし、原油価格の高騰などを背景に航空業界を取り巻く環境が厳しくなったことを受けて、2008年には通期で8,350万ユーロの最終赤字に転落、2010年には営業損益(EBITベース)でも赤字を計上した。18日発表の11年4-6月期(第2四半期)決算の売上高は17%増の11億1,600万ユーロに拡大したものの、営業赤字は2,820万ユーロから3,220万ユーロに悪化した。

\

経営難の乱気流が続くなか、Air Berlinの創業者であるフーノルト最高経営責任者(CEO)は今月末で辞任する意向を表明。同社はこれを受け、ドイツ鉄道(DB)のハルトムート・メードーン前社長(Air Berlin取締役)を暫定社長に任命した。フーノルトCEOは社外取締役として今後も同社にとどまる。

\