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2011/11/2

企業情報

BASF SE―食用GMポテト栽培をEUに申請―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10月31日、バイオ子会社BASF Plant Scienceが遺伝子組み換え(GM)ポテト「Fortuna」の栽培と食品・飼料への投入を欧州連合(EU)に申請したと発表 […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は10月31日、バイオ子会社BASF Plant Scienceが遺伝子組み換え(GM)ポテト「Fortuna」の栽培と食品・飼料への投入を欧州連合(EU)に申請したと発表した。同社がGMポテトの認可をEUに申請するのは今回が4件目で、食用では初めて。欧州食品安全庁(EFSA)の審査を経て2014~15年に許可が下りると見込んでいる。

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Fortunaは胴枯病に対する耐性を持つじゃがいもで、南米の野生じゃがいも2種類の遺伝子が組み込まれている。2003年に開発を開始。試験栽培は6年間、実施した。

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BASFの工業用GMポテト「Amflora」は昨年、EUでの栽培が許可された。GM作物に対する批判が環境保護団体や一部の加盟国で根強く認可手続きが何度も仕切り直しされたため、申請からの承認までの期間が13年に及んだ経緯がある。

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