欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/11/2

経済産業情報

ソーラー電力買い取り価格、12年は15%減額

この記事の要約

送電網の監督当局である連邦ネットワーク庁(BNetzA)は10月27日、再生可能エネルギー法(EEG)に基づくソーラー電力向け助成額(固定買い取り価格)の新体系を発表した。2012年1月から稼働するソーラー発電設備の買い […]

送電網の監督当局である連邦ネットワーク庁(BNetzA)は10月27日、再生可能エネルギー法(EEG)に基づくソーラー電力向け助成額(固定買い取り価格)の新体系を発表した。2012年1月から稼働するソーラー発電設備の買い取り価格は現行水準よりも15%低い1キロワット時当たり17.94~24.43セントとなる。過去1年の新設規模が同法に定められた基準量を大きく超えたため、大幅に引き下げる。

\

買い取り価格の引き下げは、太陽電池価格の低下を背景に設置コストが下がっていることなどを踏まえた措置で、2010年施行の改正EEG法で導入された。助成額は基本的に年9%減額されるが、前年の新設規模が一定水準を上回ると削減率が上乗せされる。追加されるポイントは新規設置3,500MW超で3ポイント、4,500MW超で6ポイント、5,500MW超で9ポイントなどとなっている。2010年10月~11年9月の1年の新規設置は5,200MWだったため、来年の削減率は6ポイント上乗せの15%減となる。

\

助成減額措置には新設を抑制する作用があるようだ。1年前の09年10月~10年9月期は新規設置が7,800MWに達していた。

\