欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/11/2

経済産業情報

独娯楽・メディア業界、10年は2.8%成長=PwC

この記事の要約

大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)がこのほど発表した「ドイツ・エンタテインメント&メディアアウトルック2011~15年」によると、ドイツの娯楽・メディア関連業界の2010年売上高は59 […]

大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)がこのほど発表した「ドイツ・エンタテインメント&メディアアウトルック2011~15年」によると、ドイツの娯楽・メディア関連業界の2010年売上高は593億ユーロで、前年に比べ2.8%増加した。景気回復に伴い広告収入が上向いたことが主因。同市場は今後も年平均2.9%の割合で拡大を続け、2015年までに680億ユーロに達する見通しという。

\

成長のけん引役はこれまでに引き続きインターネットだ。高性能スマートフォンの普及や通信の高速・大容量化、接続料金の下落などを背景にモバイルインターネットの利用が急拡大していることが追い風となり、ネット接続と広告を合わせた市場規模は126億ユーロに達した。PwCによると、ドイツは欧州最大のネット市場で、ユーザー数は5,000万人以上に上る。モバイル端末でインターネットにアクセスするユーザーは現在の2,320万人から15年には約2倍の4,450万人に拡大するという。

\

広告市場は5.2%増の152億ユーロに拡大した。15年までの年平均成長率は3.2%の見通し。特に大きく伸びるのはオンライン広告で、年率10.4%のスピードで成長する。広告市場に占めるシェアは現在の24%から15年には33%に拡大し、テレビ(24%)、新聞(20%)をしのぐ最大の広告媒体になる見通しだ。

\

PwCのレポートは、インターネット接続、オンライン広告、映画、テレビ、新聞など11のエンターテイメント・メディア業界を対象に、過去の実績と向こう5年の動向を予測するもので、毎年発行されている。

\