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2011/11/9

総合 - ドイツ経済ニュース

欧州中銀が2年半ぶりに利下げ、1.25%に

この記事の要約

欧州中央銀行(ECB)は3日、ユーロ圏17カ国の最重要政策金利を従来の1.5%から1.25%に引き下げると発表した。利下げは2009年5月以来で2年6カ月ぶり。インフレ率はECBが警戒水準とする2%を大きく上回っており、 […]

欧州中央銀行(ECB)は3日、ユーロ圏17カ国の最重要政策金利を従来の1.5%から1.25%に引き下げると発表した。利下げは2009年5月以来で2年6カ月ぶり。インフレ率はECBが警戒水準とする2%を大きく上回っており、市場は利下げを予想していなかった。1日に就任したマリオ・ドラギ新総裁はギリシャ危機の混迷とリセッション転落の恐れを踏まえ、景気テコ入れを最優先した格好だ。

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ユーロ圏では今年に入ってインフレ率が急上昇したため、ECBは4、7月に各0.25%の利上げを実施。景気の底支えに向けては利下げではなく量的緩和の拡大で対応する方針を10月に打ち出していた。

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ドラギ総裁はインフレ率が来年中に2%を下回ると述べ、利下げで通貨の安定性が損なわれることはないとの認識を示した。

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