家電量販大手のMedia-Saturn(インゴルシュタット)がオンラインショップを開設してから3週間が経過した。これまでのところ、利用者の半数は購入した商品を実店舗に引き取りに来ており、配達を希望する顧客は少ない。同社はオンラインショップと実店舗を併用する「マルチチャネル」にニーズがあるとみている。
\マルチチャネル戦略を採用したことで、消費者はオンラインで注文し商品を実店舗で引き取ったり、実店舗で店員のアドバイスを聞いてからオンラインで注文し配達させることができるようになった。
\ピーターアウグスト・ハアス社長によると、ハイテク製品好きの顧客はできるだけ早く商品を入手したいと考えるため、自ら店舗に引き取りに来ることが多いようだ。
\マルチチャネル販売は従来型の販売店にとって、Amazonなどオンライン小売大手への対抗策と目されている。だが、これまでは同サービスの需要を示す具体的な統計がないうえ、サービス提供に多額のコストもかかるため、DouglasやKarstadtなど小売大手は実施を見合わせている。Media-Saturnの取り組みが中長期的に成功すれば、競合も追随するとみられる。
\