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2011/11/16

総合 - ドイツ経済ニュース

超大型トレーラーの実用試験、3月開始へ

この記事の要約

ドイツ政府は10日の閣議で、超大型トレーラー(ギガライナー)の実用試験計画を了承した。来年3月から5年間実施する。参加するのは国内16州のうち7州で、反対する州の道路をギガライナーが走行することはできない。\ ドイツでは […]

ドイツ政府は10日の閣議で、超大型トレーラー(ギガライナー)の実用試験計画を了承した。来年3月から5年間実施する。参加するのは国内16州のうち7州で、反対する州の道路をギガライナーが走行することはできない。

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ドイツでは現在、トレーラーの全長が最大18.75メートルに制限されている。実用試験では最大25.25メートルのギガライナー400台を投入する。車両総重量については現行規制の44トンが据え置かれる。

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国(連邦)と州の交通相は昨年10月の閣僚会議で、ギガライナーの全国実用試験計画案を採択したが、反対8州、賛成7州、棄権1州で否決された。賛成7州はこれを受け州レベルで独自に試験を実施する方針を表明。今回の計画を策定した。

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参加する州はバイエルン、ザクセン、テューリンゲン、ヘッセン、ニーダーザクセン、ハンブルク、シュレスヴィヒ・ホルシュタインで、棄権したザクセン・アンハルトは州内の走行を容認する意向。

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自動車業界や物流業界はギガライナーの投入により輸送効率が向上し、省エネと二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるとして、計画を支持している。一方、反対派は環境に優しい鉄道輸送を促進するという政府方針に反するとの立場。野党・社会民主党(SPD)は今回の計画に対し訴訟を起こし、阻止する構えを見せている。

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