2009年に倒産した独デパート大手Karstadt(エッセン)が、同社を買収した投資家ニコラス・ベルグラン氏の下で業績を順調に回復させているもようだ。ハラルド・フラツツァック財務担当取締役は『南ドイツ新聞』のインタビューで、「わが社の業績は競合よりもはるかに良好だ」と明言した。具体的な数値は伏せているものの、7-9月期に7.4%の減収となった好敵手のKaufhofよりも良好とみられる。
\資金繰りにはゆとりが出ているようで、納入業者が代金の前払いを要求することはなくなったという。事業が好調なほか、ITや物流面でコストを削減したことが奏功したとしている。
\同社は2015年までに約4億ユーロを投じ店舗を改装する計画で、すでに22店で終了した。今後はさらに40店を改装していく。
\現在ある計86店舗は2012年10月まで閉鎖しないことが労使協定で取り決められている。フラツツァック取締役は同合意の失効後については「好調な店舗には将来がある」と発言。採算の悪い店舗は閉鎖する可能性を示唆した。
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