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2011/11/23

企業情報

MAN SE―印合弁を完全傘下に―

この記事の要約

トラック大手のMAN(ミュンヘン)は21日、インドの合弁会社MAN Force Truckの資本50%を現地提携先のForce Motorsから譲り受け完全傘下に収めると発表した。企業文化の相違などが響き協力関係がうまく […]

トラック大手のMAN(ミュンヘン)は21日、インドの合弁会社MAN Force Truckの資本50%を現地提携先のForce Motorsから譲り受け完全傘下に収めると発表した。企業文化の相違などが響き協力関係がうまくいっていなかったことが合弁解消の理由とみられる。今後は事業方針などを速やかに決定、同社の成長に重要なインド市場の開拓を加速する。

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両社は2006年にMAN Force Truckを設立した。MANの出資比率は当初30%で、08年に50%へと引き上げられた。

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合弁契約を締結した05年末当初は、販売を2006年秋に開始し、その後2年には年産2万4,000台体制を構築する計画だった。だが、2010年の生産実績は4,000台にとどまっており、MANサイドには合弁への不満が蓄積。競合のDaimlerが現地市場向けブランド「Bharat-Benz」を近く市場投入することもあり、Force Motorsとの合弁解消に踏み切ったもようだ。メディア報道によると、MANは現地生産能力の拡大や販売・サービス網、サプライヤー網の整備に今後8年で約2億ユーロを投じる。

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