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2011/11/23

企業情報

Bilfinger Berger SE―サービス強化で利益倍増へ―

この記事の要約

建設大手Bilfinger Berger(マンハイム)のローラント・コッホ新社長は16日、事業の5カ年計画を発表した。2016年までに自力成長や買収、傘下企業の統合を通して売上高を最大50%増の110億~120億ユーロに […]

建設大手Bilfinger Berger(マンハイム)のローラント・コッホ新社長は16日、事業の5カ年計画を発表した。2016年までに自力成長や買収、傘下企業の統合を通して売上高を最大50%増の110億~120億ユーロに拡大、連結利益も4億ユーロに倍増させる意向だ。

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「国際的なエンジニアリング・サービス企業」(コッホ社長)となることが5カ年計画の狙いで、同社このために10億ユーロ超の資金を用意。1年半以内に買収を開始する。産業向けサービスではアジアやトルコ、発電所向けサービスでは中東やロシア、インドを視野に入れている。

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ボドナー前社長はすでに、建設事業を縮小し景気に左右されにくいサービス事業を強化する戦略を推進していた。現在、同社の利益の80%をサービス事業が占めており、コッホ社長は前任者の方針を発展させていく意向だ。

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同日発表した今年1~9月の売上高は前年同期比5%増の62億5,100万ユーロで、受注高は横ばいの55億8,700万ユーロだった。ユーロ危機など経済の不透明性は高いものの、現時点で業績に影響は出ておらず、同社は今年通期の売上高で前年比微増の82億ユーロ、営業利益(EBITベース)では同約9%増の3億5,000万ユーロを見込んでいる。

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同社は先ごろ、Deutsche Bankから大型受注を獲得した。今後5年間、同行の1,300にのぼる建物を管理する。なお、スウェーデンの投資会社Cevianは10月末にBilfinger株12%を取得しており、今後も出資比率を引き上げる方針だ。

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