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2011/11/23

経済産業情報

若手人材の獲得、IT環境がカギに、「自動車よりもネットが重要」は75%

この記事の要約

米ネットワークソリューション大手のシスコが若年層を対象に実施した職業意識調査で、職場のIT環境・勤務形態の自由度が就職先選択の重要な要因になっていることが分かった。勤務時間や場所、業務で使用するIT機器に制限を設けている […]

米ネットワークソリューション大手のシスコが若年層を対象に実施した職業意識調査で、職場のIT環境・勤務形態の自由度が就職先選択の重要な要因になっていることが分かった。勤務時間や場所、業務で使用するIT機器に制限を設けている企業は新人確保で不利になりかねないとしている。

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シスコは市場調査会社のInsight Expressに委託し、世界14カ国の大学生と若手社員合わせて2,800人を対象に、インターネット、情報機器、ソーシャルメディアが現在の生活と職業選択で果たす役割について調査した。

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ドイツの大学生を対象にした調査では、インターネットのない生活は「考えられない」との回答が56%に上った。「生活にかなりの支障が出る」は40%で、「なくても支障はない」は4%にとどまる。

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「自動車とインターネットのどちらが重要か」との質問では、「インターネット」が75%で圧倒的に高かった。最も重要とみるデバイスは「インターネット接続できるコンピューター」で65%を占め、「スマートフォン」(13%)、「テレビ」(7%)を大きく引き離した。「1日に1回以上フェースブックのページを閲覧する」は学生で4分の3に上る。

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IT環境やソーシャルメディアの重要性は職業選択にも現れており、「給与は低いがソーシャルメディアへのアクセスや使用するデバイス、勤務形態が柔軟」という組み合わせを選んだ学生は半数に上り、「給与は高いが制限も多い」の組み合わせとほぼ拮抗した。

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