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2011/11/23

経済産業情報

独玩具小売市場、今年は3%成長見通し

この記事の要約

ドイツ玩具小売連盟(BVS)は17日の年次総会で、2011年の市場規模(小売価格ベース)が前年比3%増の26億ユーロに達するとの見通しを明らかにした。高額でも品質が高く、長く使える製品を選ぶ親や祖父母が増えたことが追い風 […]

ドイツ玩具小売連盟(BVS)は17日の年次総会で、2011年の市場規模(小売価格ベース)が前年比3%増の26億ユーロに達するとの見通しを明らかにした。高額でも品質が高く、長く使える製品を選ぶ親や祖父母が増えたことが追い風になっている。輸送料金が安定しているため、年内は販売価格が据え置かれる見通しという。

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販売チャンネル別の売上高シェアは、玩具専門店が38%で最も多く、オンラインショップ(20%)、スーパーマーケット(15%)、百貨店(12%)がこれに続く。また、玩具専門店では玩具と関連性の高いギフト用品や書籍、筆記用具、スクール用品、布製品、ベビー用品などを取り扱う店が増えるなど、顧客ニーズの多様化に対応する動きが進んでいる。

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BVSは今年のクリスマス商戦期(11~12月)の売れ筋商品として、「ズーブルズ」(セガトイズ)、「ニンジャゴー」(レゴ)、「フューチャー・プラネット」(プレイモービル)、「新ヒーローシリーズ」(シュライヒ)、「Tonka XT Stunt Pro」(トンカ:ラジコンカー)、「マイワールド」(メルクリン:鉄道模型)を挙げた。伝統とデジタルを融合させた知育玩具の分野では「tiptoi」(ラーヴェンスブルガー)、「Storio」(VTech)、「uDraw Game Tablet」(THQ)の人気を予想している。

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比較的年齢の高い子供向け知育玩具では、持続可能性をテーマとする製品への関心が高く、Kosmos社の「Experimentierkasten(実験キット)」の「再生可能エネルギーシリーズ」が特に人気を集める見通しという。

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