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2011/11/30

企業情報

Manroland AG―会社更生手続きの適用申請―

この記事の要約

経営難の独印刷機械大手Manroland(オッフェンバッハ)は25日、アウグスブルク区裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。倒産規模はドイツで今年最大。出資者Allianz Capital Partners(ACP)と […]

経営難の独印刷機械大手Manroland(オッフェンバッハ)は25日、アウグスブルク区裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。倒産規模はドイツで今年最大。出資者Allianz Capital Partners(ACP)とMANは会社更生手続きを通して同社の再建を目指すことになる。

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Manrolandは機械大手MANの元子会社で、2006年1月以降はAllianzのプライベート・エクイティ子会社ACPとMANの傘下にある。出資比率はACPが75%、MANが25%で、議決権比率はそれぞれ65%、35%。

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出資2社は印刷機械市場の低迷を受けてManrolandの売却を模索。09年には業界最大手Heidelberger Druckmaschinenに売却する方向で交渉を行ったが、カルテル法上のハードルが高く断念した。

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その後も経営再建と並行して売却を模索してきたものの、買い手が見つからなかった。同社に資本注入を行う意思はなく、会社更生手続きの適用申請に踏み切った。

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Manrolandは受注が激減し、09年3月から操業短縮が続いている。売上高はACPが同社の過半数株を取得した06年からこれまでに半減。09年からは本業のもうけを示す営業利益が赤字となっている。同社の従業員数は6,600人に上る。

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