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2011/11/30

企業情報

K+S AG―カナダでカリ鉱山開発へ―

この記事の要約

肥料大手の独K+S(カッセル)は29日、カナダでカリ鉱山を開発する計画が監査役会で承認されたと発表した。総額24億ユーロを投資して、2015年から生産を開始。世界的に高まるカリ肥料の需要を取り込んでいく。同社が国外でカリ […]

肥料大手の独K+S(カッセル)は29日、カナダでカリ鉱山を開発する計画が監査役会で承認されたと発表した。総額24億ユーロを投資して、2015年から生産を開始。世界的に高まるカリ肥料の需要を取り込んでいく。同社が国外でカリ鉱山を開発するのは今回が初めて。

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カナダ中部の小都市ムースジョーの北50キロにあるカリ鉱山を開発する。塩化カリウムの埋蔵量は1億6,000万トン。同社は生産量を毎年増やしていき、2023年に286万トンへと拡大する。2033年頃には年産400万トン体制を構築する予定だ。採掘期間は55年を超える見通しという。

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同社はこれまでカリをすべてドイツ国内で採掘してきた。これらの鉱山は今後30~40年で採掘が終わる見通し。世界的にみると同社の採掘量は少なく、競合に伍していくには生産能力の拡大が避けられなくなっていた。カナダでの鉱山開発に向け同社は現地カリウム鉱山会社のPotash Oneを買収した。

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