企業コンサルティング大手のローランド・ベルガーは21日、化学業界の長期予測を発表した。それによると、業界の成長は今後も続き、2030年の世界市場規模は2010年の2.45倍の4兆9,000億ユーロに拡大する。その一方で、アジアメーカーの台頭や製品開発サイクルの短期化、原料確保の困難化、化学物質規制の強化などによりコストが圧迫され、収益性は低下。売上成長率も鈍化していくという。
\2010年の地域別市場シェアはアジアが最も大きく、43%を占めた。欧州は24%、NAFTAは21%、南米は5%だった。
\地域別の今後の成長率はアジア、中東、南米市場が年平均5~7%と高水準を保つのに対し、北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国と西欧市場は同2%程度にとどまる。中国は2030年には欧州、NAFTAを抜いて世界最大の市場に発展。インドも大幅な成長が見込まれる。
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