コスメティック大手の独Beiersdorf(ハンブルク)は11月30日、組織再編計画を発表した。昨年12月に打ち出した再編措置を一段と強化するもので、全世界の従業員1万8,000人のうち最大1,000人を削減する。
\同社は経営不振が続いており、昨年の事業再編計画ではブランド数の削減や化粧品事業の非中核事業化などを打ち出した。これでは効果が不十分なため、新たな措置を実施する。具体的には各地域の子会社の権限を強化してドイツ本社をスリム化。本社の事務部門を中心に同国の従業員230人を整理する。ドイツ以外の欧州や中国でも人員削減を行う。
\これらの措置により、同社は年間コストを2012年に2,500万ユーロ、13年に7,500万ユーロ削減。2014年以降は年約9,000万ユーロ圧縮する。
\リストラ費用は計2億6,500万ユーロで、2011年決算で処理する。コストの内訳は人員削減が1億4,000万ユーロ。このほか、2007年に買収した中国子会社C-Bonsののれん代で評価損1億2,500万ユーロを計上する。同子会社ではこれまでにも評価損を計上している。
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