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2011/12/7

企業情報

Allianz SE―損保部門でコスト削減へ―

この記事の要約

保険大手のAllianz(ミュンヘン)は11月30日、損害保険部門を対象とした経営改善プログラムを発表した。人員配置の効率化を通して収益性を高めるとともに、新商品を投入して競争力を引き上げる方針。また、400人を新規採用 […]

保険大手のAllianz(ミュンヘン)は11月30日、損害保険部門を対象とした経営改善プログラムを発表した。人員配置の効率化を通して収益性を高めるとともに、新商品を投入して競争力を引き上げる方針。また、400人を新規採用して人的戦力も強化する。

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Allianzのマルクス・リース取締役とセヴェリン・モーザー取締役が同日付『ハンデルスブラット』紙に明らかにしたところによると、同社は損保分野で国内トップを独走しているものの、競合の追い上げを受けてシェアが低下している。効率改善プログラムはこれを受けたもので、同部門の売上高を現在の89億5,000万ユーロから2014年には95億ユーロに引き上げる。また、コンバインドレシオ*は95まで引き下げていく。2010年決算では大規模自然災害の影響を受けて保険金支払額が急増、コンバインドレシオが100を上回り保険引受損失が発生した。

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顧客のニーズに見合った新商品開発に向けては14年までに7,600万ユーロを投資する。

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*正味損害率と正味事業比率の合計値。100を超えると支出が収入を上回る保険引受損失が発生していることを意味する。

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