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2011/12/7

経済産業情報

乗用車新車登録、今年は10%増の見通し

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年1-11月期の乗用車新車登録台数は292万9,133台となり、前年同期を9.1%上回った。昨年は一昨年の新車購入補助金の反動で大幅に落ち込んでおり、今年は正常化した格好だ […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2011年1-11月期の乗用車新車登録台数は292万9,133台となり、前年同期を9.1%上回った。昨年は一昨年の新車購入補助金の反動で大幅に落ち込んでおり、今年は正常化した格好だ。好景気もプラス要因となった。2011年通期の登録台数は前年比10%増の320万台を見込んでいる。

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11月単月の乗用車新車登録台数は前年同月比2.6%増の26万9,144台だった。大型モデルの人気が高く、SUVは7.1%、大型バンは14.2%、大型車は14.9%の幅でそれぞれ増加した。一方、超小型車は22.0%減と大きく後退している。新車登録に占めるディーゼル車の割合は50.2%となり、初めてガソリン車を上回った。

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ブランド別ではランチアの伸び率がダントツで高く、前年同月比401.2%増の421台を記録。これに起亜(77.8%増の4,323台)、ボルボ(35.1%増の3,178台)、ランドローバー(29.6%増の745台)、ルノー・ダチア(25.1%増の1万5,903台)が続いた。

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ドイツ車ではフォルクスワーゲン(14.3%増の5万6,453台)、アウディ(9.8%増の2万5,066台)、フォード(8.4%増の1万9,733台)、BMW/ミニ(2.7%増の2万5,688台)が増加。オペル(2.8%減の2万1,082台)、メルセデス(8.4%減の2万6,950台)、スマート(11.2%減の2,501台)、ポルシェ(17.9%減の1,383台)は後退した。

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日本勢はスズキ(9.5%増の3,429台)とホンダ(1.6%増の2,262台)が増加した以外は軒並み減少。三菱は0.3%減の2,337台、日産/インフィニティは5.4%減の5,227台、マツダは34.1%減の2,343台、ダイハツは42.9%減の237台、スバルは43.7%減の502台となった。

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日本車以外の主な輸入ブランドではシトロエン(3.4%増の5,591台)と現代(2.8%増の7,282台)が増加し、フィアット(2.8%減の5,057台)、シュコダ(14.3%減の1万1,061台)、プジョー(19.1%減の5,579台)、セアト(19.2%減の4,450台)、シボレー(25.4%減の1,794台)は落ち込んだ。

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