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2011/12/14

経済産業情報

化学業界の成長鈍化、2012年売上は2%増に

この記事の要約

独化学工業会(VCI)は7日、独業界の2012年売上成長率が2%となり、2011年の9%(見通し)から大幅に低下するとの予測を発表した。欧米の財政不安を受け企業と消費者が支出を抑制、化学メーカーがしわ寄せを受けるとみてい […]

独化学工業会(VCI)は7日、独業界の2012年売上成長率が2%となり、2011年の9%(見通し)から大幅に低下するとの予測を発表した。欧米の財政不安を受け企業と消費者が支出を抑制、化学メーカーがしわ寄せを受けるとみている。生産成長率は1%、生産者物価は1%の上昇を見込む。

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景気のリスク要因としてはユーロ危機の有効な打開策を政治が打ち出せないことと、原発廃止を伴うドイツのエネルギー政策転換を挙げた。後者については電力価格の上昇と電力供給の不安定化を懸念材料としている。

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VCIは今回、2011年の生産成長率を従来予測の5%から4%に下方修正。売上成長率もこれまでの10%から9%へと引き下げた。

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VCIによると、独化学業界の2011年の設備投資額は前年比10%増の64億ユーロに拡大する。研究開発投資も6.5%増えて88億ユーロに達するという。

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