英国議会は16日、独Siemensが6月に落札したロンドンの近郊鉄道網、テムズリンクの車両入札で手続きが適正に行われたかを調査することを決定した。調査は会計監査院が実施、来夏までに報告書を提出する。調査の結果次第では入札が仕切り直しとなる可能性もあり、同社にとっては大きな懸念材料となりそうだ。
\テムズリンクはロンドンをはさんで北のベッドフォードと南のブライトンを結ぶ総延長225キロメートルの運行系統。問題の入札にはSiemensのほか、仏Alstom、カナダのBombardierが応札した。納入規模は最大1,200編成で、受注額は14億ポンドに上る。
\入札調査を行う理由は「公共の利害のため」とされているだけで、具体的には明らかにされていない。Siemensの落札を受けて、Bombardierが英ダービー工場の雇用規模を半減したことが背景にあるもようだ。
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