電機大手のSiemens(ミュンヘン)は19日、ロシア国鉄(RZD)から高速鉄道8編成を受注したと発表した。取引価格は6億ユーロで、30年間の保守サービスも含まれる。
\受注した車両はドイツの高速鉄道ICE 3をベースに開発したもので、Sapsan(はやぶさの意)と命名される。ロシアの事情に合わせて外気温がマイナス40度でも走行できるほか、横幅も広い。最高速度は時速250キロ。
\Siemensは2009年にも高速鉄道8編成をRZDに納入した実績がある。この車両は現在、モスクワとサンクトペテルブルク、ニジニ・ノヴゴロドの区間で運行。保守点検はサンクトペテルブルクにあるSiemensの工場で行っている。同社によると、RZDからの受注額は過去5年間で計50億ユーロを超えたという。
\Siemensは同日、ロシアの国営天然ガス大手Gazpromと戦略提携したことも明らかにした。Gazpromのエネルギープロジェクト向けに物流インフラなどを供給する。医療機器や自動化機器の分野でも協力する計画という。
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