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2011/12/21

経済産業情報

ドイツの国際見本市、11年は出展者数が3%増加

この記事の要約

ドイツ展示・見本市産業委員会(AUMA)が14日発表した業界動向(速報値)によると、2011年にドイツで開催された国際見本市135件の出展者数は15万9,000社で、前年比(毎年開催でないものは前回比)3%増となった。国 […]

ドイツ展示・見本市産業委員会(AUMA)が14日発表した業界動向(速報値)によると、2011年にドイツで開催された国際見本市135件の出展者数は15万9,000社で、前年比(毎年開催でないものは前回比)3%増となった。国内からの出展者数は1%増の7万1,500社、外国出展者は4%増の8万7,500社にそれぞれ拡大。出展総面積は2%増の610万平方メートルで、来場者数は4%増の950万人だった。

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独見本市主催・運営会社が11年に国外で開催した見本市は226件で、前年に比べ16%増加した。12年は280件を開催する予定。内訳は中国50件、ロシア42件、インド29件などとなっている。

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独企業を支援する目的で連邦経済省(BMWi)が国外見本市会場に設置する展示場「ジャーマン・パビリオン」が設けられた見本市は14件増の229件に拡大した。12年は261件が計画されている。

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市場調査会社TNS Emnidが11年に独国際見本市に出展した500社を対象に実施したアンケート調査によると、今後2年間(12・13年)で見本市出展予算を「増やす」との回答は30%に達した。「増減なし」は55%、「減らす」は15%だった。予算を増額する企業に使い道を尋ねたところ(複数回答)、「スタンドを拡張する」(42%)、「ブースの作りを改善する」(42%)、「スタッフ数を増やす」(21%)といった回答が目立った。予算を減額する企業に削る内容を質問したところ、3社に2社が「参加を有力な見本市に絞る」と回答。回数を減らさず展示の質(面積やスタッフ数など)を落とすとの回答はほとんどなかった。

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見本市への出展の意義に関する質問では「非常に重要」ないし「重要」が合わせて85%に達し、5年前に比べて6ポイント上昇した。一方、対面マーケティングの別の手法である外回り営業を非常に重要ないし重要とする回答は76%で、10ポイント低下している。

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