ドイツのオンラインショップで提供されている決済方法で最も多いのは「顧客からの入金確認後に発送(先払い)」であることが、レーゲンスブルク大学の付属研究機関ibi Researchなどがこのほど発表した電子決済(Eペイメント)に関する調査レポート「電子決済バロメーター」の最新版で分かった。次いで多いのは米オンライン決済サービス「Paypal」、「店頭受け取り時に支払い」だった(グラフ参照)。
\主に提供する決済方法はショップの規模によって異なっており、小規模ショップでは先払い(90%)とPaypal(69%)が多い。一方、中規模ショップでは先払い(71%)とクレジットカード(68%)、大規模ショップではクレジットカード(78%)、先払い、銀行引き落とし(ともに56%)、商品到着後の銀行振り込み(55%)が目立つ。
\3年前の調査に比べ導入が最も大きく増えた決済法は独オンライン決済サービス「sofortüberweisung.de」で、22ポイント増の43%に倍増した。Paypalも52%から8ポイント増加している。一方、取り扱いをやめた店が増えたのは「代金引換(着払い)」で54%から44%に減少した。
\携帯電話を利用した支払い(モバイル決済)の今後5年の展望を尋ねたところ「ポテンシャルが高い/非常に高い」と回答したショップは4店に1店だった。「中程度のポテンシャル」は35%で、「ポテンシャルがあまりない/全くない」は9%にとどまった。
\ibi Researchは経済誌『Der Handel』、MasterCardと共同で2011年10月から11月にかけてドイツ国内のオンラインショップ運営者を対象にアンケートを実施。412社から有効回答数を得た。
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