欧州連合(EU)加盟国で2009年に生まれた子供の37.4%は婚外子であることが、EU統計局ユーロスタットの調べで分かった。1990年には同比率が17.4%にとどまっており、20年足らずで2倍以上に増えた計算だ。女性の社会進出や人々の意識の変化が反映されとみられる。
\婚外子の割合が最も高いのはエストニアで、59.2%に達した。このほか、スウェーデン(同54.4%)、スロベニア(53.6%)、ブルガリア(53.4%)、フランス(52.9%)も50%を超えている。一方、最も少ないのはギリシャで6.6%にとどまった。これにキプロス(11.7%)、ポーランド(20.2%)が続く。
\ドイツは32.7%で、EU平均をやや下回った。ただ、1960年の7.6%、90年の15.3%に比べると大幅に増えている。
\ユーロスタットによると、婚外子率の高い国は出生率も相対的に高く、婚外子率が45%を超えた8カ国のうち6カ国では出生率がEU平均の1.56%(08年)を超えた。出生率の低下を受けて取られた国の育児支援策などがプラスに働いているという。
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