欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/1/25

企業情報

Manroland AG―3分割へ―

この記事の要約

11月に倒産した印刷機械大手Manrolandの暫定管財人は18日、同社を3分割する方針を発表した。輪転機を製造するアウグスブルク工場は独中堅企業のPossehlグループが買収、オッフェンバッハの枚葉印刷機工場も経営陣が […]

11月に倒産した印刷機械大手Manrolandの暫定管財人は18日、同社を3分割する方針を発表した。輪転機を製造するアウグスブルク工場は独中堅企業のPossehlグループが買収、オッフェンバッハの枚葉印刷機工場も経営陣が外部の投資家と共同で買収する。プラオエンの部品工場は分社化する。3分割計画は債権者集会の承認を経て成立する見通しだ。

\

同計画に伴い、3工場の従業員を整理。アウグスブルク工場は現在の2,200人から1,473人、オッフェンバッハ工場は同1,760人から750人、プラオエン工場は680人から約300人へと削減する。

\

アウグスブルク工場を買収するPossehlグループは同工場向けの部品を長期的にプラオエン工場から調達する意向で、プラオエン工場への出資も視野に入れている。オッフェンバッハ工場の経営陣は同工場の買収資金確保に向けて地元ヘッセン州政府に債務保証を申請する意向で、すでに交渉を開始した。

\

Manrolandに対しては投資会社のPlatinum Equityが一括買収を申し出ていた。だが、同投資会社は3工場の雇用規模をどの程度にするかを明らかにしないなど買収構想に不明確な点が多かったため、暫定管財人らは受け入れを拒否。分割売却へと踏み切った。

\