ドラッグストア独最大手のSchlecker（エーインゲン）は23日、会社更生手続きの適用をウルム区裁判所に申請した。同社は赤字が続いており、最近は店舗を次々と閉鎖していた。食品業界紙『Lebensmittel Zeitung』によると、経営権温存型の再建を目指しているもようだ。
\Schleckerは店舗数で競合を圧倒しているものの、店舗当たりの売り上げは小さい。店内が窮屈なほか、取扱商品の種類が少ないなどの事情が背景にある。一方、競合のdmやRossmannは広々とした店舗と豊富な品ぞろえを武器に業績を急速に拡大。Schleckerを圧迫している。
\Schleckerは経営再建に向けて昨年、◇通路を広くする◇商品配列を工夫する◇絵文字で商品の置き場を案内する――などの改装措置を一部店舗で開始したが、成果が出る前に倒産に追い込まれた格好だ。
\同社の店舗数は本国ドイツが約7,000店。このほか、オーストリア、スペイン、フランス、イタリア、チェコ、ポーランド、ポルトガルで計約3,000店を展開している。2010年の欧州売上高は前年を約10％（6億5,000万ユーロ）下回る65億5,000万ユーロで、2011年も減収となったもよう。
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